いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

信実を一路十四の秋駆くる(あ)

明日は研究授業で、市から「偉い人」がお見えになる。私の授業も見られるというので、今日はその準備。

公開の対象となるクラスは、ちょうど『走れメロス』に入ったところで、何を、どう教えるのか、作戦を立ててみた。

その作戦とは、黒板に大きく「メロスは何のために走るのか?」と大書し、これを考えながら私の朗読を聞いてもらう。そして、朗読を終えたあとで思ったことをノートにまとめ、頃合いを見計らって意見交換をするというもの。

有名な作品だし、教科書の定番作品だから、ネットにも意見がたくさん出ているのではないかと踏んでネットに当たってみたら、あるわあるわ、その手の意見がごちゃまんとある。突っ込みどころ満載の作品であることを改めて認識した。教室で意見交換をしたら、きっと面白い授業になるのではないかと予感させる。

問題は、朗読である。かつて、『山月記』の全文を教室で朗読したことがあり、そのときは一箇所も突っかからずに読み通すことができたが、今回久々に朗読してみたら、突っかかりまくって、まるで範読にほど遠い。これじゃ読まないほうがましだという体たらくで、ほとほと焼きが回ったと感ずる次第。

いやいや、この作品は朗読が命だ、ここで諦めてはいけない、皆に聞かせられるまでに練習しなくてはと思い直し、今日だけで5回ほど練習を重ねた。1回の朗読にかかる時間は約35分だから、3時間弱練習したことになる。

調子が乗ってくるとつい早口になり、滑舌のあまりよくない私はつい噛んでしまう。一度でも噛んだら朗読はそこでおしまいだ。そうならないようにやり直すが、5回やっても、とうとう一度も噛まないで読み通すことはできなかった。

そんな準備不足の状態で明日は本番を迎える。かなり不安を残したままの本番となるが、この際、野村万作になったつもりで(『山月記』の朗読は野村万作の朗読を真似た)ゆっくりと、思い入れたっぷりに読んでみたいと思っている。さて、どうなりますやら。

 

【今日の一枚】姫リンゴの花。

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この時期に花を咲かせる準備をするとは思わなかった。しかも、花の色は白ではなくピンク。まさか、これがそのまま結実する、なんてことはないよな。でも、期待しちゃうよな。

 

【書】「丹」タン・に・あか(No.251)

▼甲骨文

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▼金文

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丹(に)を採取する井戸の形。井戸の中に丹(硫黄(いおう)と水銀の化合した赤土。また、朱色)がある形である。それで「に(赤色)、あか」の意味となる。丹を含む硫黄類は地中の隙間(すきま)から上昇してくるので、その鉱脈は縦に連なっている。それを掘鑿(くっさく)するのには、井戸のように竪穴(たてあな)を掘る。中国では、水銀をとり、赤色の絵の具をとるために種々の方法が試みられ、いわゆる錬丹術(れんたんじゅつ)が発達した。薬の名前に丹の字がついたものが多いのは、丹によって長生きできるという考えがあったからである。(後略)<『常用字解』より>

こういう字形は単調にならないように書くのに腐心する。甲骨文は左縦線を少し左に傾け、中の点を線のように引いて左に寄せた。金文は、左右の縦線をやや反り加減にし、中点を日の丸弁当の梅干しのように置いた。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】9月23日(月)5:51〜8:23の韮山方面の雨空。37秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2529199157137946?sfns=mo