いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

西瓜食ふ縄文人の血の確か(あ)

【写真】スイカ割りの孫。

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孫娘がスイカにじいじの顔を描くんだと言ってマジックで私の顔を描いた。孫娘はともかく絵が好きで、インスピレーションが湧けばどこにだって絵を描く。
スイカは下のコンビニで買ってきた。コンビニには地元のとれたての野菜が毎日並び、晩酌に野菜をつまみたい時は気軽に買えるので重宝している。日によって欲しい野菜があったりなかったりするが、この時期はトマト、ナス、キュウリ、ピーマン、シシトウのどれかは置いてあり、見つければトマト以外は大抵買う。トマトはミニ菜園にミニトマトを植えてあるからそれをつまむ。
先月下旬から、ここへ田中山のスイカが登場した。田中山というのは、私の住んでいる高台も含めて、伊豆スカイラインへ通じる尾根道までのなだらかな丘陵一帯を指す。そこで農業を営んでいる一軒の農家(コンビニ店主は「親方」と呼ぶ)からコンビニに並ぶ全ての野菜が運ばれてくる。スイカもそこの農家で育てられたもの。
田中山はスイカの名産地としてその名を知られ、毎年「すいか祭り」が地元の公民館で行われる。今年は7月30日(日)で、孫を連れて行きたかったが、「すいか祭り」は午前で終了ということで孫の到着が間に合わなかった。
この大きさで1,700円は安い。スーパーだと2,000円はする。しかも甘い。田中山のスイカはまずハズレがないから、スイカは毎年このコンビニで買うことに決めている。
スイカ割りをしようとしていたところへ雨が降ってきた。それでスイカ割りを諦めて、普通に切って食べようかと孫に提案したら、嫌だ、やると言う。二人は浴衣に着替えてやる気満々、雨だろうが何だろうがやると言ったらやるの構え。しょうがない、じゃあ部屋の中でやるべえと要求をのむ。
叩く棒は、去年の職場からもらって来た「不審者撃退棒」を使う。昔の警棒みたいなものでしょうか。こんな棒で不審者を撃退できるはずもないのだが、職場にはなぜか後生大事に2本備えてあって、去年のリーダーが暮れの大掃除の時に、こんなのあっても邪魔だから誰か持ってってと言うから、孫の遊び道具ぐらいにはなろうかと私が譲り受けた。それが今年のスイカ割りでデビューすることになった。

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叩く順は孫娘→お兄ちゃんと決まり、棒を支柱に目をつぶって10回くるくる回る。回らなくてもいいんじゃないの? と言ったが、これをしないとスイカ割りじゃないと頑として譲らない。テレビやパソコンをぶっ叩かれては大変と内心ヒヤヒヤしたが、そんなことするわけないじゃんと孫なりに気を遣ってくれたみたい(というか、目をつぶったふりをして、しっかりスイカを見て叩いていた)。
棒が小さすぎて一振りでパカーンという具合には割れなかったが、大きくひび割れ汁がカーペットに染み込んだところでジ・エンド。仕留めた獲物を囲む縄文人よろしく、ワイルドにスイカに齧りつく二人であった。

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水墨画】)鈴蘭(No.8)

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右側の葉を最初に描いたが、意図に反してかすれてしまった。筆への淡墨の含ませ方が足りなかった。ほんの微妙な加減なのだが、これが時として命取りになる。だから水墨画は怖い。
裏葉をやや薄く描いてそれと判るように描いたつもり。葉脈は後から面相筆で描いたが、下地の墨が濃すぎて葉脈の線が目立たない。でも、却って目立たないくらいがちょうどいいのかもしれない。
花の蕾の位置を一つだけ間違えた。これも愛嬌。

【歩数】1,356歩。