いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

蝉時雨浴びて幼子杵握る

小田原の孫家族は午後5時過ぎにやって来た。孫達は一昨日小田原に帰ったばかりだが、今度はパパとママに連れられてまたまた伊豆へやって来た。パパとママは2年前から伊豆長岡の花火を見に来ているのだが、今年は私の仕事の都合で8月3日の今日にしてもらった。3日は韮山、4日は伊豆長岡と花火大会の主催は異なるが、花火を打ち上げる場所は同じところだから、まあ、どっちか見られればいいんです。

ママには、今年は餅搗きをやろうとメールで連絡しておいた。これまではデッキで花火を見ながらバーベキューをしていたが、今年は臼と杵が手に入ったからというので季節外れの餅搗きをすることになった。もち米は2kg、つけるのは、あんこ、きな粉、大根おろし、納豆といった定番の他に、今回は黒ゴマだれを加えた。

黒ゴマだれは、市販のすりごま(55g)をがばっと鍋に入れ、中火で炒りながら砂糖(大さじ3杯)、醤油(大さじ1杯)を加え、最後にみりんを適量注ぎ、ひと煮立ちさせて完成。ネットで紹介されていたレシピの通りに作ったつもりだったが、味見をしたらだいぶ甘かった。砂糖の分量を間違えたみたい。で、冷ましておいたら水飴のように固くなってしまい、みたらしのようにとろ〜りと柔らかくならなかった。ひょっとして参考にしたレシピがはずれだったのかもしれない。

孫家族が到着したところで薪ストーブに火を入れ、もち米を蒸す。その間に、車庫に仕舞っておいた臼をパパに庭まで運んでもらう。重い臼は一人で運ぶのはとうてい無理と思って手を貸そうとしたが、パパは一人で大丈夫だと言って、その通り軽々と庭まで持ち運んでしまった。さすが力自慢のパパ、私のへっぴり腰ではとても無理。ぎっくり腰を再発するだけである。

米が蒸し上がるのに1時間はかかると読んでいたが、30分ほどで蒸し上がってしまった。今回は2kgと幾分少なめだったからかもしれないが、薪ストーブの威力というのもあったろう。家の中は我慢大会の蒸し風呂状態だったが、さすが薪ストーブの火力は半端じゃない。

蒸しあがった米を臼にひっくり返してこね、ようとしたら、米が少なくてうまくこねることができない。それでこねるのを諦めて、軽く杵で米を叩いて大きな煎餅を作るようにして米粒をつぶしていく。それを折り曲げては軽く搗くことを繰り返し、餅をひっくり返す。さあ搗く準備ができた、孫ども出番だと杵を孫娘に渡す。頭を打たれる危険を避けて手返しせずに搗くのを見守る。腰をふらつかせながらも何とか10回搗き、お兄ちゃんにバトンタッチ。こっちも手返しは省略。さすがはお兄ちゃんで、餅のど真ん中に杵を振り下ろすと思いきや、なんと、立て続けに臼の縁を叩いて木屑が餅の中に入ってしまった。木屑をいちいち取り除いていたら餅が冷めてしまうので、パパに代わってもらって、今度は私が手返しをして一気に搗き上げる。フィニッシュにもう一度孫二人に搗き納めをしてもらって、餅搗きはめでたく終了。

搗きたての餅を、あらかじめ用意していた柿の葉に載せ、お膳に並べる。柿の葉は水で洗っただけのものを使った。それでお風呂に入ってから食べたのだが、餅が柿の葉からなかなかはがれない。ものすごい粘着力である。柿の葉はごわごわしていて楽にはがれると思ったが、意外にもろくて、無理やりはがそうとしたら、葉が切れてしまった。やはり、いろいろやってみないとわからないもんですね。(あ)

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タイムラプスは、8月3日(水)5:20〜6:53の伊豆長岡の空。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/1150587874999088/

2,107歩。