いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

砂絵描く指さらさらと小正月

砂絵の二作目は海面を飛び跳ねるカジキマグロ。たかがこれだけの絵を描くのに30分もかかった。もし、海面の模様をペンで描いたとしたらもっと時間がかかったかもしれない。砂だと指でチョチョイとこするだけで模様ができる。それが分かったのが今回の収穫。
先週に続いて描いた砂絵だが、まるで要領のつかめないまま自己流で描いている。参考書なんてものはない。ない中で、砂という素材の特徴をどう生かすか試行錯誤している。どう描くかは、まあ実際にやっていく中で会得するしかないのでしょう。それよりも、描くのが楽しいと思うようじゃないといけないな。絵手紙ではないけれど、基本は「下手でいい、下手がいい」という気持ちで気楽にやりたい。
今のところは一枚の絵を描くことで手いっぱいだが、いずれはこれをアニメーションにするところまで持っていきたいと思っている。アニメーションに仕上げるには、原画と原画との間を動画で繋ぐことになるのだが、動画を描くとなるとこれまた気の遠くなるような時間が必要になってくる。砂絵でアニメーションを作ることをひらめいたときは動画の部分も簡単にできると思っていたが、どうしてどうして、そう簡単にはいかないことがだんだん分かってきた。動画を描くのに、切り絵ならパーツをちょこっとずらすだけでいいが、砂だとそうはいかない。まる一枚原画を描くと同じように描かなくてはいけない。それが砂の難点。
それで、最初からアニメーションを目指さないで、原画だけを繋げた、いわゆる紙芝居ふうに仕立てるのはどうかと考えてみた。それなら動画を描かなくて済む。勉強していきながら描くのが楽しい嬉しいと思うようになったらアニメーションにすればいい。そう、それくらいの気楽な気持ちでいいんじゃないかな。
伊豆からの帰り、何か描画の参考になる本はないかと辻堂の本屋を覗いてみた。で、手に取ったイラストレーションの雑誌に「微動画」という活字を見つけた。そんな言葉があったなんて初めて知った。説明によると「微動画」とは、絵の一部分をちょこっと動かすことを言うのらしい。例えば、サバンナの草陰に休むライオンの絵があったとして、そのライオンの尻尾だけピロンと動かすとか、耳だけピクリと動かすとかして、ライオンの胴体とか背景とかは動かさない。なるほどそういう手法があったか。これはいいヒントを得た。これなら紙芝居の原画に数枚の「微動画」を挿入するだけで表現力はぐんと増す。いや、これはもう立派なアニメーションと言ってもいいでしょう。よし、ではまずこれを目指してみましょうか。(あ)

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8,323歩。