いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

折り紙や命短し梅雨晴れ間

昨夕、カミサンから電話があり、これから孫が藤沢に泊まりに来ると言っているが戻って来れるかと言う。今夜は無理、明朝いちばんで戻ると告げる。
久しぶりに伊豆箱根鉄道の始発に乗り、藤沢に急いで戻ってきた。7時50分にマンションに着いたら、孫娘は台所で朝食の手伝い、上のお兄ちゃんはまだ布団に寝転がっていた。孫の世話は、先月上旬に伊豆で近所の家のバーベキューに誘われたとき以来、約一カ月ぶりである。
10,468歩。
写真は、小学3年生の孫が、自分で折った「ぴょんぴょん蛙」を指で跳ばしているところ。折り紙の折り方をアニメで分かり易く紹介してくれるサイトがあって、それを見ながら折っていた。
一作目は割と跳んだと思ったのだが、隣で下の孫娘も一緒になって作り出し、孫娘に最後のバネになるところを折ってくれとせがまれて手助けしたら、これがいい具合に跳んだ。そこで俄然闘争心に火がついたお兄ちゃんは、より遠くへ跳ぶ蛙を作ろうと、その後立て続けに6匹折りまくった。いくら指で押し弾いてもちっとも跳ばないやつもあれば上にしか跳ばないやつもある。7匹折り上げたところで一息入れ、冷凍庫から勝手にカップアイスを取り出してきてクールダウン。
アイスを食べ終え、どこから持ってきたのか菓子箱の蓋を持ってきて、蓋の裏に鉛筆で線を引き出した。線には1点、10点、100点と書き添え(なぜか50点がない)、只今より蛙のぴょんぴょん大会を始めますと開会宣言をし、私にも加われと言う。ついては7匹のうち好きな蛙を選べと言っておきながら、自分はちゃっかりナンバー3を確保している。なにそれ。それでは面白くないと、一回だけ付き合ってゲームオーバーとした。
孫娘の方は3匹ばかり折ったけれど、私がなでしこジャパンカメルーンの試合に見入って手伝いをおろそかにしたこともあって、途中で折るのを止めてしまった。ふてくされてぴょんぴょん大会にも参加しなかった。
昼食後、孫を近くの小学校のグランドに連れ出す。このグランドからブランコが消えて久しい。孫たちはブランコが大好きで、ブランコがあった頃はグランドに足を踏み入れるや否や、ブランコに向かってまっしぐらに駆け出したものだった。
ブランコがなくなったいきさつはよく分からない。ブランコによる事故が多発したからとは、まず第一に思い浮かぶ原因だが、それほど多発したとも聞かない。現に地域の公園にはまだブランコが多く残っている。
ブランコで私が真っ先に思い浮かべるのは黒澤明監督「生きる」(昭和27年)である。志村喬演じる役場の役人が、雪の降る公園でブランコに揺られながら♪命短し恋せよ乙女(ゴンドラの唄)とつぶやくように歌いながら息を引き取る、あのシーンである。あのシーンが今も心に焼き付いて離れない。(あ)
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