いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ルノアール紫煙霞んで梅雨に入る

10,946歩。

写真は、藤沢駅南口コンコース2階にあるコンシェルジュ。久々に藤沢駅の南口に出たらこんなのがあった。案内によると昨年6月25日にオープンしたらしい。前はどんな施設だったかまるで覚えていない。ほとんど意識しないままスルーしていたのだろう。

ものは試しに中へ入ってみた。入ってすぐのところに江ノ電関連グッズが置かれ、左側が液晶画面のモニターを据えたインフォメーションコーナーで、右側奥にシラス煎餅などの土産品が並んでいる。見た感じ、地産地消のアンテナショップといったところか。

今日は日曜だし、藤沢や江ノ島に観光に来た人が少しは立ち寄っても良さそうな気もするが、人通りの激しい一等地の割には中に人はほとんどいない。みんな素通りだ。何だかもったいない。これがもしスタバやドトールのようなコーヒーショップだったら、そしてそこが観光案内を兼ねていたら、その方が確実に集客力がアップしたと思うのだが、どんなもんでしょう。

それにしても、最近どこのコーヒーショップでも、時間帯によっては座れないくらい混んでいますね。昔ながらの喫茶店は、雀荘とともに今や街からすっかり消えてしまったが、コーヒー文化は形を変えて今もこうして残っている。日本人は世界一コーヒーが好きな国民なのではないかと思うくらいだ。

昔の喫茶店は煙草の煙漂う大人の雰囲気があり、どちらかというと子どもには近寄りかたい場所だった。大人になりかけの頃、喫茶店のドアは大人の世界へ踏み込む入口でもあった。そう考えると今の子どもはとても可哀相な気がする。大人への階段を上ることなく、いつの間にか大人の場所へエスカレーターで連れていかれる。大人になったという自覚がないまま、気がついたら世間から大人と呼ばれるような年齢になっていた、そんな感じで大人になってしまう。

なにもかにも手とり足とりエスカレーターに乗せるのではなく、あえて自分の足で大人への階段を一歩もう一歩と上っていけるような、そんな環境とアドバイスを、私も人生の先輩として今の子どもたちにしてやれたらいいと思う。

こんなことを言うつもりではなかった。話が思わぬ方向に行ってしまった。どこからずれてしまっのだろう。でも、話が思わぬ方向に行ったことで、何かいつも頭の中でもやもやしていたものが少しばかり言葉にまとまってくれたような気もする。だいぶ抽象的ではあるけれど…。(あ)

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