いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

孫たちが伊豆を去る

やや宿酔気味で頭が重いところへ孫の襲撃を受けた。昨夜、花火の後も孫のパパと話し込み、調子こいてウイスキーをガバガバ飲み過ぎた。2階で寝ている私の上半身を荒々しく揺すり、目覚めを促す。耳元に「起きろ」と大声を食らわす。私が握っていたiPhoneに唾を引っかける。CDラジカセが頭に置かれる段になって、こちらもいよいよ頭にきた。ガバッと跳ね起きて一喝、これですっかり目が覚めた。背中に違和感を覚えて手を回したら、Tシャツにハサミが絡まっていた。ハサミを取り除くと、Tシャツに5センチほどの稲妻型の穴があった。まったく手荒い起こし方をしてくれるぜ。
朝食後、公園に行こうと孫に誘われる。公園とは、孫が伊豆に来たときに挨拶替わりに必ず行く、ブランコのある小さな公園のことである。体がだるくもあり気乗りもしないので、公園への同伴をパパに振った。30分ほどして公園から戻って来たら、パパが手にメスのカブトムシを持っていた。三味線教室の前を通ったら、道で仰向けになってもがいていたのだという。虫の大好きな孫娘が、小田原に持って帰って飼いたいとママにせがむ。虫嫌いのママは、そのうち世話をしなくなって死なせてしまうのが目に見えているから、うんと言わない。ママの承諾を得られなかった孫娘は、今度は私に飼育を委ねてきた。「私が伊豆に来るまで、ちゃんとエサをやってね」って、私もこれから旅行に出かけて伊豆を留守にするんですけど。ごめんね、後で森に戻しておくね。
孫たち親子は10時過ぎに伊豆を発った。昨夜、沼津の千本浜はとてもきれいな海岸で一見の価値ありと伝えたら、「それではそこに寄ってみます」と言っていた。今は海水浴客でごった返しているだろうが、運が良ければ、若山牧水の愛した沼津からの富士山が見えるかもしれない。3,484歩。
写真は、孫が集めた蝉の抜け殻。中に一匹、殻を脱ぎきれないで死んだのもあった。空蝉をつまむ幼子目の優し(あ)
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