いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

大仁ホテルに泊まってみたい

カミさんからブックオフで孫用の絵本を買ってきてくれと頼まれた。この前の土曜、孫を連れてテラスモール湘南有隣堂へ行ったが、書店でまともに買うとなると高くてとても手が出ない。今日散歩に行くんだったらブックオフへ行って、アンデルセンとかイソップとかの童話で安いのがあったら買ってきてくれという。あればね、と気乗りしない返事をしたのは、散歩の行く先を勝手に指定されたのが幾分面白くなかったから。でも、結局行っちゃった。
ブックオフは、家から歩いて行ける範囲に3軒ある。徒歩20分の辻堂店、徒歩30分の大庭店、徒歩40分の藤沢店だ。歩数を稼ぐなら藤沢店だが、品揃えが最も豊富なのは辻堂店。で、今回は具体的なリクエストもあったし、見つかる確率の高い辻堂店を選んだ。
アンデルセンイソップの絵本はすぐに見つかった。数種類あったが、値段の比較的安いのを2冊買う。500円と350円。絵が気に入らなかったが、それは目をつぶった。私が気に入らないと見た絵に、孫がどう反応するかも知りたい気がした。
ついでに文庫本の100円の棚も見てみる。すると、池波正太郎の『よい匂いのする一夜』という本の中に「大仁温泉 大仁ホテル」というタイトルのエッセイを見つけた。もちろん、速攻でカゴに入れる。大人ホテルは、かの長嶋茂雄が現役時代に春の自主トレーニングに利用した常宿で、狩野川の土手からよく見える。こういうラッキーな出会いがブックオフでは偶にあって、だからブックオフ通いはやめられないのだ。
「この大仁ホテルの開業は、昭和九年ごろというから、私がはじめて泊ったころは、開業して間もなかったわけだ。いま、おもい返してみると、なるほど、本館も離れ屋にも木の香がにおうようだった。湯量は、むかしもいまも豊富だ。おそらく、伊豆の温泉の中でも屈指の豊富さだろう」
なんだか、大仁ホテルに泊まってみたくなりました。6,619歩。
写真は、伊豆の和室の障子を這うイエグモ。頭の上でカサコソ音がするので、なんだろうと思って明かりを点けたらこいつだった。私だけ一人のときは毎夜、しかも3匹とか4匹とか顔を見せるのに、大学時代の仲間とどんちゃん騒いだ夜は一度も姿を見せなかった。大勢のときは音とか人の動きとかを察知して出てこないのだろうか。イエグモよそちも仲間ぞまず一献(あ)
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