いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

釣りにのめり込んだ頃

本格的に釣りにのめり込んだのは、最初の職場に勤めて5年目くらいだったろうか。その年に新採用で職場に入ってきた人の中に、ほとんどプロと言ってもいいくらいの釣り名人がいた。何せ、大学時代は月に20日間は海に通っていたという猛者だ。一度、大きな道路マップを見せてもらったことがあったが、その地図の海岸線には、彼が釣り上げたポイントが魚の種類とともにびっしり書き込まれていた。その人がまた無類の世話好きで、当時、私は海に近い平塚のアパートから職場へ通っていたのだったが、そのことを彼に言うと、それはもったいない、ぜひ釣りをやるべきだという話になって、あれよあれよという間に釣りの世界に引きずり込まれてしまった。

平塚の海岸は砂浜だが、急に深くなっているので遊泳は禁止されている。投げ釣りには持って来いの場所なのだ。その年の9月15日、記念すべき第一投が、私の住んでいたアパート下の砂浜から放たれた。日にちをはっきり覚えているのは、その日が神奈川県全体のレクリエーション大会の日だったから。このレクリエーション大会はバスケットとかバレーボールとかソフトボールとか、各種目に分かれて親睦を深めるもので、最後に職場のボスをアンカーとするリレー競技で締めくくられる。そして、夕方は大会が開催された近くの宴会場に繰り出して大反省会となる。その日、私は釣り名人と一緒にバレーボールに参加した。会場が大磯だったからである。作戦としては、朝一番で試合に負けて、宴会のある夕方まで平塚の海岸で投げ釣りをしようという魂胆だった。
作戦は大成功(?)。名人がそのために用意してくれた投げ竿を借りて、教わった通りに投げたつもりだったが、仕掛けはすぐ目の前の波打ち際にぽちゃんと落ちた。失敗である。見ていると簡単そうだけど、実際やってみると、人差し指に引っ掛けた道糸を放すタイミングがなかなか難しい。もう一度やり直そうとリールを巻いたら、なんと、5センチほどのピンギスが掛かっていた。へええ、こんな波打ち際でキスが釣れるんだ。この体験はかなり衝撃的でした。
その日から投げ釣りにのめり込んでいったのは言をまたない。次に異動した茅ヶ崎の職場へは、朝起きてすぐに前の海岸で投げ釣りをした後に出勤するようにまでなった。異動が決まったときに、名人と釣り仲間からプレゼントでいただいた投げ竿は、今、伊豆の家に大切に保管されている。5,767歩。
写真は、今日の昼食の焼肉定食。864円。1階が精肉店、2階がレストランになっている店で、前回ランチタイムに間に合わなかった店。肉がとても柔らかかった。食うてみよ鯵のたたきの骨までも(あ)
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