いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

薫風に舞う凧

午前中、昨日の歯医者の帰りにブックオフ茅ヶ崎汐見台店で買ってきた本を「自炊」。今、吉川英治源頼朝』を読んでいて、ようやく蛭ケ小島の場面に差しかかったところ。時代小説は、これまで司馬遼太郎以外はあまり読んでこなかったのだけれど、なかなかどうして吉川英治も面白い。それで、『源頼朝』の次は『三国志』を読もうと思ったのだが、汐見台店には第1巻〜第5巻の5巻しかなかった。それで今日、残りの第6巻〜第8巻を買い求めるべく大庭店まで歩いて行ったら、なんと、そのものズバリの第6巻〜第8巻だけが棚にあった。欣喜雀躍、歓天喜地、そんなことってあるんだねえ。

大庭店を出て、引地川親水公園を歩く。薫風が、まだ初々しい薄緑の桜葉を揺らしている。陽だまりの芝生ではサッカーボールを蹴り合う親子の姿や、レジャーシートの上で、手作りなのだろうか、バスケットのサンドイッチを頬張る若いカップルや、キャンプ用のテントの中で午睡している人など、それぞれが思い思いのゴールデンウイークを楽しんでいる。おっ、川面にウキを流しているのは、ボクとパパとお爺さんだな。向こうの岸の茂みの辺りがよく釣れるんだがなあ、とパパが言っているところをみると、パパがお爺さんとボクを釣りに誘ったんだ。きっといいところを見せたかったんだろう。頑張れ、パパ。
私も横須賀のカミさんの実家に行ったときは、義父と息子を釣りに誘ったことがあった。いいところを見せたかったけど、全く釣れなかったなあ。長浦港は良型のアイナメが釣れる釣り場で、堤防の真下の底を狙って仕掛けをマイナスに放るのがコツなんですよ、なんて知った風なことを言いながら、前の晩に義父と酒を酌み交わしたっけ。その義父は、5年前に88歳で亡くなった。今は、生前に自ら買ってあった追浜駅を見下ろす墓地に眠っている。私も、いつその日が来てもいいように、そろそろそっちの方を考えておくとするか。土に帰るのもいいけど、千の風になって吹き渡るのもいいなあ。7,475歩。
写真は、藤沢厚木線道路の上空に舞う凧。本格的な和凧です。大空に千の風受け凧の舞う(あ)
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