いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

苦い思い出

伊豆から秦野へ出勤。朝、生ゴミを捨てるのに外へ出たら小雨が降っていた。伊豆長岡駅まで自転車を走らせようと思えばできない降りでもなかったが、スリップして急坂を転げ落ちたら並の怪我では済まないと思って、大人しく田京駅まで傘を差して歩いた。途中、寺院の脇を通っているところでやや降りが強まってきて、やはり自転車にしないで正解でした。

秦野は灰色の雲は被さっていたものの、雨は降っていなかった。今にも雨が降ってきそうな気配のまま、そのまま午前の仕事を終えて三島まで戻ってきたら、こちらは朝と同じような小雨が降っていた。丹那トンネルを挟んで東側が曇り、西側が雨といった空模様。

丹那トンネルには苦い思い出がある。最初に勤めた職場で、2月末に飲み会があった。確かある人の送別会だったと思う。会は横浜で行われ、その夜は冷たい雨が降っていた。当時、私は平塚に住んでいて、二次会まで一緒だった茅ヶ崎に住む同僚と帰りの東海道線に乗ったのだったが、茅ヶ崎駅で同僚と別れた後、次の平塚駅に着くまでの間に寝込んでしまった。気がついたのは熱海を過ぎた後。外はいつの間にか雨が止んでいた。と思ったら、そこが丹那トンネルだった。「次は、函南」というアナウンスを聞いて酔いが吹っ飛んでしまった。しまった、やっちまったと悔やんでも後の祭り。こういう場合、しばしば冷静さを欠く。あろうことか、電車が函南駅に着いてドアが開いた瞬間にホームに飛び降りてしまったのだ。降りた電車が下りの最終。外は冷たい雨。当然、上り電車はない。函南駅は山に囲まれた駅で、灯りといえば駅舎のそれしかない。しかもホームには屋根がなく、ホームから駅舎に渡る階段に屋根があるだけ。その階段を上り下りしながら寒さを凌ぎ、始発の上りを待ったことだった。情けないことこの上ない思い出。

写真は植えたばかりのゲッケイジュの苗木。隣家との目隠しになるまでは後何年かかるだろう。9,877歩。月桂樹思い出に良きスパイスを(あ)

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