いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

根府川の日の出

伊豆から秦野へ出勤。いつもの三島駅6:11発の東京行きに乗る。湯河原駅に着いたところで朝日がいきなり座席へ飛び込んできた。水平線から上ったばかりの朝日が眩しくて、メールを読んでいた視線を車窓に移す。そういえば海からの日の出を見るのは久しぶりだ。相も変わらぬその美しさ、神々しさは、天からの授かりもの、ちまちまメールなんか読んでる場合じゃない。しばらく車窓に映る日の出と付き合うことにした。日の出は一瞬真鶴半島の陰に隠れ、根府川で再び顔を出す。

「沖に光る波のひとひら

ああそんなかがやきに似た

十代の歳月

風船のように消えた

無知で純粋で徒労だった歳月」

茨木のり子の「根府川の海」という詩の一節だ。詩人は「十代の歳月」を、「無知で純粋で徒労だった歳月」と詠う。しかし、それは太陽に照らされてきらきら輝く今朝の根府川の海のように、目映い青春でもあったはず。青春の苦い思い出は誰にでもあるが、そういう苦味も含めて、それでも青春は輝き続けるのだ。

秦野の勤務を終え、立花の家に着いたのが午後3時半。大工さんは屋根のペンキを塗っていた。午前に用事があって、今日の作業は昼から開始したとのこと。それでも、デッキの床板は全て木ネジで止められ、放っておかれた箇所の手すりも据え付けられていた。これでウッドデッキはほぼ完成。6,762歩。光る海光る大空残る月(あ)

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