いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

伝統芸能フェスティバルを見る

FMいずのくにで今週ずっとアナウンスしていた「伊豆の国市伝統芸能フェスティバル2013」が見たくて、今週は土曜まで伊豆にいる。フェスティバルは午後3時半から韮山駅前の「時代劇場」広場で行われるので、フェスティバルが終了したらその足で藤沢に戻ることにした。

フェスティバルが始まるまでの時間潰しに庭の除草をすることにした。酷暑での除草作業は熱中症が心配なので、作業時間を30分以内に限定。今年の役目を全うしたミニトマトの撤去はもう少し涼しくなってからということで、今回はパス。涼しくなるのはどれくらい先になるか分からないが、放って置いたって隣近所に迷惑がかかるわけでもあるまい。それに、同じ畝に遅れて植えたゴーヤが枯れたミニトマトに絡んできて幼い実をぶら下げているし、折角だから実の成り具合を見届けたい気もある。

 除草作業を軽く済ませシャワーを浴びる。現在DIY道具類を仕舞ってある押入れに、いずれ手作り食器棚を設えようと思っていて、それには襖を忍者屋敷風に変えなければいけない。いけないということはないが、まあ、そんなふうに思っている。今考えているのは、引き戸のベニヤを剥がして骨だけを残し、縦に細い角材を噛ませて格子にしたらどうかということ。この作業は半日じゃ到底無理だから、これまた別の機会に譲る。それで、時間潰しにしたのは針金細工。今回は伊豆に真鍮を持ってきていた。ラジオペンチで真鍮を曲げ、孫たちの名前をローマ字で作っていく。真鍮は柔らかいから細工がしやすい。2時間ほどで4種類作った。孫への手作りの手土産。こんなんで喜んでくれるなら安いもんです。

フェスティバルの会場となっている韮山時代劇場には午後3時に着いた。韮山駅の真ん前にあって、時代劇場と呼ぶに相応しい建物である。コンクリートの野外ステージを中央に配置した芝生の広場が今回の会場で、広場をぐるり囲む形でテントが並べられている。市内各地区から集まったしゃぎり保存会の子どもたちが、そのテントの下でオープニングの準備に余念がない。というか、はしゃぎ回っている。「しゃぎり」というのは伊豆の伝統芸能で、笛、太鼓、鉦で奏でる祭囃子のこと。私はステージの一列目のベンチに腰掛ける。トンボがひっきりなしに目の前を横切る。こんなに多くのトンボが飛んでいるシーンを見るのは久しぶりだ。この地方は、自然も含めて、古き良き伝統が息づいている。いよいよオープニング。司会の合図で9団体のしゃぎり演奏が一斉に始まる。なんていうか、てんでんばらばらで全く統一性がない。最初はそうだった。ところが、それぞれの演奏のぶつかり合いの中にも、徐々に噛み合うところが出てきた。何だかとっても不思議。各地区によって演奏の仕方は違うけれど、基本的なリズムには大きな違いがないから、演奏するうちに呼吸が合ってくるのかもしれない。しゃぎりの合奏が終わって伊豆の国市長の挨拶。体躯の割には(失礼)ステージへの登場も軽やかで、話しぶりも爽やかな、気さくな感じの女性です。挨拶を終わった市長さんは、ステージを降りて私の隣のベンチに会釈して座る。今にも話しかけてきそうな雰囲気が漂って、一瞬身構えてしまった。次の富嶽太鼓の和太鼓演奏は素晴らしかった。富嶽太鼓は御殿場に稽古場を持ち、地元は勿論、海外でも活躍し、テレビにも出演しているという。演奏者は男性5人女性4人の9人。全員が老人養護、知的障害施設や併設保育所の職員なのだそうだ。年間100回ほどの公演をこなすというから凄い。きっと土日なんてないよな。気力の詰まったバチさばきを充分堪能しました。あれやこれさばききれずに夏終わる(あ)

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