いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

昔風の家

今日は朝から強風が吹き荒れていた。モルタル壁を取り払ったところは、以前サンルームから取り外したガラス戸のうちの一枚を、昨日のうちに嵌めこんでおいた。補強の角材はすべて押し入れを解体しときに出た廃材である。だから、太釘を抜いた跡はそこここにあるし、第一あてがう角材は太さも長さも不揃いなことこの上ない。手作り感は楽しめるものの、掘っ立て小屋然とした感は否めない。でも、家ってやつは、雨風を凌げればいいんだ、住めりゃいいんだ。昔の家なんか見てみろ、あちこち雨漏りだらけだったもんだ。雨滴が洗面器に落ちてくる合間を縫って立ち居振舞ったものさ。冬は板の隙間から雪が吹き込んで、朝起きたら掛け布団の上に雪が積もっていたなんてこともある。そんな幼少時の経験があるものだから、こと家に関しては多少のことでは驚かない。ただ地震だけは困る。困るけれど、どうしようもない。耐震性を高めるには建て替えるしかない。そんなことは分かっている。分かっているが、極力金をかけないでというのが修繕のコンセプトだから、愚直にそれを貫きます。

『失われた日本の風景』をぺらぺら捲りながらぐびっと一人酒を嗜んでいます。青っ洟を垂らしながら野山を駆けまわったあの頃の遠い記憶を蘇らせつつ。青蛙お前さっきまでどこにいた(あ)

f:id:jijiro:20130419010203j:plain