いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

無理な外出

今日は歯医者の予約が入っていたが、台風並みの荒天が予想されるとのことで、大事をとってキャンセルした。テレビでも朝から頻りに「無理な外出はお控えください」と注意喚起していた。う〜ん、「無理な外出」って、どんな外出のことを言うんだろう。よんどころない理由で無理を承知で外出せざるを得ない場合だってあるだろう。荒天にもかかわらず外出せざるを得ないのは、それなりの理由があるからだ。無理なのは分かっている。でも、行かなきゃいけないんだ。テレビで言っていたから無理して出勤するのをやめました、なんて理屈が通るはずもない。こういうのを、余計なお世話という。

ちょっと突っ込んでみたのは、三浦しをん『舟を編む』に触発されたからかも。少しばかり言葉に拘ってみました。この本の中で私が気に入った箇所を引用します。

「どんなに少しずつでも進みつづければ、いつかは光が見える。玄奘三蔵がはるばる天竺まで旅をし、持ち帰った大部の経典を中国語訳するという偉業を成し遂げたように。禅海和尚がこつこつと岩を掘り抜き、三十年かけて断崖にトンネルを通したように。辞書もまた、言葉の集積した書物であるという意味だけでなく、長年にわたる不屈の精神のみが真の希望をもたらすと体現する書物であるがゆえに、ひとの叡智の結晶と呼ばれるにふさわしい。」

伊豆の庭に山桜が咲き始めました。山桜見たくて無理に外出す(あ)

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