いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

燕子も聴くや駅舎のモーツァルト(あ)

今日、看板氏に私の名を名乗った。
4月下旬に知り合いながら、名乗るタイミングを逸していた。6月に入って、遅ればせながらの名乗りである。
例によって私と看板氏がラウンジで話をしていると、そのテーブルへすっと寄ってきた人がいた。年恰好は80前後だろうか。初めてお会いする方である。私と看板氏の話に割って入るような形になり、そこで看板氏が私にその人を紹介してくれ、それで私が名を名乗り住んでいる場所を告げたという按配。
その人は、テレビアニメ「サザエさん」に登場する、かもめ第三小学校のカツオの担任に似て、髪型が本を開いたような白髪である。
看板氏の紹介によると、その人は熊本のご出身で、家が水晶苑の目の前だという。水晶苑が無料だった頃は、畑仕事の合間にしょっちゅう、一日に何回も温泉に入りに来ていたのだとか。水晶苑にも収穫したばかりの野菜を持ってきてくれていたが、ある日、利用者から心ないことを言われ、以来、野菜の提供をやめてしまったそうだ。
野菜を並べて置くと、見栄えのいいものから無くなっていくが、最後に残った野菜を手にした人が、「こんな汚い野菜をよく持ってきたものだ云々」と言ったらしく、無料で差し上げますと言っているのにそんなことを言われりゃ、そりゃあへそを曲げますよね。全くひどいことを言う人がいるものです。
カツオの担任氏はバイクがお好きで、大型バイクで全国をブイブイ走り、津々浦々全て行き尽くしたと言う。もしかして、ハーレーですか? と訊いたらホンダだって。ずっとホンダ一筋なんだと。バイクで出身の熊本まで行ったことがあると言うから、ナナハンあたりかなと想像したがどうだろう。小柄なおっとりした感じの人で、どう見てもとても大型バイクを乗り回す人には見えない。
お酒は「ビー酎」を呑むと言う。先にコップに焼酎を3分の1入れ、次にビールを入れて呑む。焼酎は球磨焼酎オンリー。さすが熊本の人です。
その後、私の学友で熊本の人がいて、今は熊本城近くの古書店を継いでいるが、大学時代、そいつが持ってきた球磨焼酎をストレートで呑んだ時は喉が焼けるかと思ったという話から、熊本の震災の話へと進み、しばし熊本の話題で会話が弾んだことだった。
看板氏つながりで、また一人人生の先輩と知り合いになりました。人はどこでどうつながるか分かりませんね。

【写真】修善寺駅舎でのコンサートの新聞記事(6/1付)。

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看板氏が私のためにわざわざコピーして水晶苑に持ってきてくれた。コンサートが行われたのは5月27日だが、その記事が6月1日の新聞に載るあたりが、のんびりしているというかゆったり時間が流れているというか、いかにもローカル新聞といったところです。
「伊豆日日新聞」は裏表一枚4ページの新聞で、発行部数は1万部に満たない。会社自体は「伊豆新聞」と言い、本社を伊東市に置く。「伊豆日日新聞」はその姉妹紙という扱い。
発行対象地域は、伊豆の国市伊豆市函南町、清水町に続いて、三島市(11万人)、沼津市(19万5千人)も対象となっているから(Wikipedia)、発行部数がもっとあっても良さそうだが、そうならない。でも、地元には根強い人気があって、現に看板氏などは「こんなに大きく載ってた」と嬉しそうに私に記事のコピーを渡してくれるのです。

【淡彩画】赤い家(No.91)

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ポイントは「日影の暗さを明確に描き、色の明るさや鮮やかさを際立たせる」こと。
建物の水面に映る影が斜めになって不自然。まだまだです。

【水晶苑】14:31〜16:30(5→6人)

【タイムラプス】6月3日(土)6:07〜8:18の伊豆長岡の空。32秒。

【歩数】1,260歩。