いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

幌だけの薪置き場あり冬支度(あ)

 今日薪を運んでくれたピザバス屋さんが、「興味がおありでしたらどうぞ」と、一枚のチラシを置いていった。

 それには、「みんなで、お米をつくりましたー!!」とあって、種籾をまくところから稲刈りをして天日干しするまでを、9枚の写真入りで説明されてあった。田んぼは西伊豆の松崎町と伊豆市の上船原にあるとのことで、その2箇所の田植えの様子を写した写真は、いかにも楽しそうに笑顔が弾けていた。

 チラシの下に、「来年は、あなたもお米づくりに参加しませんか?」とあって「伊豆・田んぼプロジェクト2021」と銘打って参加者を募っている。

 面白そうだな。参加してみようかな。松崎町はちと遠いが、上船原だったら湧水を汲みに行く湯ヶ島の手前だからバイクでもわけない。案内の地図からすると、プロジェクト会場はピザバス屋さんのご自宅があるところと重なる。ピザバス屋さんは、そこを拠点として、自然と触れ合うイベントを手広くやっていこうという思いがあるのかもしれない。

 ピザバス屋さんは、もと下田に店を構え、そこでピザを販売していた。それで、5年前に下田の店を畳んで、伊豆市上船原に拠点を移した。同時に、路線バスを改造してピザ窯を乗せ、座席をレストラン風に仕立てて、バスを移動させながら焼きたてピザを売っている。そのピザ窯で使用するのがご自身の山から伐り出した薪で、それと同じ薪が私の家まで運ばれるという按配だ。

 私がピザバス屋さんを知ったのは4年前。田京のホームセンターの駐車場に煙を吐くバスが駐まっていて、乗車口にコーヒーの看板があった。物珍しさに駆られて中に入り、コーヒーを飲みながら奥さんからいろいろ話を伺った。旦那さんは銀行へ行っているとかで、その時はいなかった。

 奥さんとの話から薪の販売もしていることを知り、その翌年から薪を注文するようになった。それで今年は3年目。

 移動バスのピザ販売と薪販売だけでは食っていけないだろうと思っていたが、そうか、米づくりも始めたか。なかなか行動力のあるご主人だ。これも何かの縁。来年は自由な時間がたっぷり取れそうだし、一つ米づくりに加わってみるか。

 

【今日の一枚】トラック荷台から下ろした薪。

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 午前8時ちょっとすぎに薪を積んだトラックが到着。「ありがとうございます。こんな朝早くから大変だったでしょう」と言ったら、朝早くだと道路が混まないからとおっしゃっていた。なるほど、そういう事情ね。

 薪を車庫に放り投げると、コーンコーンと乾いた音がして小気味よい。今年の薪は全部が薪割りをしたもので、広葉樹のえも言われぬ香りが鼻孔をくすぐる。「いい薪ですね」と感じたままを言ったら、ご本人も満更でもなさそうで、「今年はコロナ禍で出る機会が減ったから、その分、薪割りに時間を割くことができました」って簡単に言うけど、薪割りは重労働だよね。機械じゃできないもの。

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 車庫からは箕で薪置き場まで運ぶ。運び終わるのに2時間はかかったか。薪は薪置き場に収まりきらず、増設洋室の濡れ縁にも積む。

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 ピザバス屋さんは「軽トラ1台分より少し多めに持ってきました」と言ったが、「少し多め」の分が濡れ縁に積んだ分かもしれない。こういうおまけがあるからいい。来年もまた頼もうという気になる。 

 

【書】「米粟」べいぞく(No.498)

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 「もみがらを取り去った穀物と、もみのままの穀物。米と、もみ。また、穀物の総称。」(『旺文社漢字典』第2版)

 「米」は、実がついている禾(いね)の穂の形。→白川静『常用字解』

 「粟」は常用漢字ではないので、説明を省くが、面白く書けた。

 

【ディジタル画】カモメと遊ぶ(No.90)

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 「製図ペン」でトレースし、同じく「製図ペン」で不透明度を下げて淡く影をつけた。ただ、新規にレイヤーを加えずに、トレースしたレイヤーにそのまま塗ったので、修正するのに難儀した。一枚のカンバスに描くというアナログ式からまだ抜け切れない。 

 

【タイムラプス】10月31日(土)6:12〜7:31の伊豆長岡の空。39秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1322688033787838464?s=21