いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

悪い夢ばかり見てきて十二月(あ)

#いずぃなり2025_12

 ケータイが鳴った。

 出ると、地域を巡邏する警官だった。相手の名は聞き覚えがある。よく存じ上げる姓だった。

 咄嗟に時計を見ると5:◯△のデジタル表示。すわ、事件かと色めきたった。6時前のケータイにろくなものはない。てか、ケータイはいつかかってきても、暴力的できらいだ。

 じゃあ何で持ってるか。ケータイはお金がなくても買い物できるし時計がわりにもなる。何も通話のためだけに持ち歩いてわけではない。

 しばらく経って、これは夢なんだと判った。

 事件は平塚で起こった。朝6時前に知らせてくれる事件だから、相当込み入っている案件かと思ったが違った。

 平塚はかつて私が住んでいたところであり、勤務場所もそこにあったから、どこに何があるか地理的に詳しい。

 静岡の交番の人が平塚の地名にやたら詳しい。そんなはずはない。そこで夢に違いないと判った。

 昨今、夢と現実が渾沌と入り組んで、果たして夢なのか現実なのか、よく判らないことが増えた。

 この前なんか、薄暗がりに目を覚まして、そのままカブに跨り、幹線道路を走ったことがある。走りながらようやく築いた。なんで薄暗いのか。

 これは夢なんだ。夢の中を走ってるんだ。今私は、現実とは違う世界を彷徨ってるんだ。

 夢か現実か判らなくなってきた。これはやばい。


【書】『徒然草』第二百七段

(刊・正保2)模写

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訳(吾妻利秋)

後嵯峨上皇が亀山御所を建築する際の話である。基礎工事に着手すると、数え切れないほどの大蛇が塚の上でとぐろを巻いていた。「ここの主でしょう」と、現場監督が報告すれば、上皇は「どうしたものか」と、役人達に尋ねるのだった。人々は「昔からここに陣取っていた蛇なので、むやみに掘り出して捨てるわけにもいかない」と、口を揃えて言い合う。この、実基大臣だけは、「皇帝の領地に巣くう爬虫類が、皇帝の住居を建てると言って、どうして悪さをするものか。蛇の道と邪の道は違うのだ。何も心配する必要は無い。掘り起こして捨てなさい」と言った。その通り、塚を壊して蛇は大井河に流した。当然、祟りなど無かった。

 

【昭和の風景】「津軽弁」

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「わんつか ぬぐだまれ。」(少し 温まりなさい。)の意。

 「湯たんぽ」を描いてみた。これは「狩野川颱風」(昭和33年9月)で根こそぎやられた旧中学校の跡地のホームセンターで買った。「湯たんぽ」を使う時は、「低温火傷」に気をつけて! と、商品の取説にいやというほど書かれている。どうせ使うのは一人だからと思って「大」「小」あったうちの「小」を買った。今思えばこんなところにケチんないで「大」を買っておけばよかった。

 これを布団の中に忍ばせておくだけで、ぬくぬくした世界に出会えるんだから、昔の知恵はすばらしい。でも、どうしてこんな便利なものが、捨ておかれていたのだろう。


【タイムラプス】令和7年12月13日(土)7:16〜12:05の伊豆長岡の空。36秒。

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