【きょうの一枚】山笑ふ。
俳句に「山笑ふ」という季語がある。
ちょうど今の季節、メッシュが入ったように山の至る所に木の花が色づく。
寒さも和らぎ、生気満ち溢れる春爛漫の季節を迎えた。その春の山の明るい景色を言う。
北宋の画家郭煕の『林泉高致』の一節「春山澹冶(たんや)にして笑ふが如し」から季語になった。
写真はロープウェイ駅のある伊豆葛城山(標高452m)の春景色。きのうの市役所の帰り、わざわざ小雨混じりの畦に入って撮った。
【書】「黒漆コクシツ」(No.1,377)
「黒いうるし。また、その塗り物。」(『旺文社漢字典第2版』)
「黒」は、炎と、炎の上の煙出しの口にすすのついたさまとで、すすのくろい色の意、ひいて、「くろ・くろい」の意を表す。
「漆」の本字は桼。象形指事。木から樹液がしみ出るさまで、「うるし」の意。漆は、氵(水)と、音を表す桼とで、川の名を表す。借りて、桼の代わりに「うるし」の意に用いる。
「津軽の馬鹿塗」というのがある。漆を塗っては研ぎ、塗っては研ぎして二ヶ月余かけて作る。その馬鹿丁寧さに敬意を表して「津軽の馬鹿塗」と言う。
昔は、山に入ると、樹液を採るために斜めに刻みの入った漆の樹をたくさん見かけたものだが、今はとんと見当たらない。使い捨ての時代だもんね。百円ショップに行けばカラフルなお椀がいっぱい並んでいるもんね。
【ディジタル画】十一の三(No.817)
御米は体調がすぐれない。夜、苦しそうな声で宗助を呼ぶ。宗助は早打肩ではないかと疑う。
早打肩。『大言海』には「俄ニ肩ニ充血シテ、人事不覚トナル病気」とあるそうだ。
宗助は小さい時祖父から聞いた話として、次のように語る。
「ある侍が馬に乗つて何処かへ行く途中で、急に早打肩に冒されたので、すぐ馬から飛んで下りて、忽ち小柄(こづか)を抜くや否や、肩先を切つて血を出したため、危うい命を取り留めた」。
げっ、麻酔もかけず刃物で切って血を出すってか。昔の治療は痛そうだし怖い。
【昭和の風景】99
津軽凧武者絵。
津軽凧絵の復活です。
が、塗りにまだムラがある。それが独特の味を出しているとも言えるが、時によりけりだな。
【タイムラプス】3/26(日)6:51〜8:00の韮山方面の雨空。34秒。
<evernote>https://www.evernote.com/shard/s31/nl/6030258/332d4e73-53d3-4916-8f3d-e8b33dca7838/
【新型コロナ】3/26(日)23:55現在(yahoo!ニュース)
<国内>
新規感染者数→6,161(前週同曜日比+252)
累計感染者数→33,438,446
死亡者数→73,776(同日比+13)
<静岡県>
新規感染者数→155(前週同曜日比+10)