1校時、授業の準備をしていたら、校長先生から声がかかった。来年度から市でも65歳以上の人を採用できるようになった。ついては4月から支援員をやってくれないかと言う。
昨年の秋、校長先生には来年度の意向を伝えてあり、臨時講師は3月でおしまいのつもりでいた。そのときに、4月以降はどうしますか? と訊かれたから、のんびり絵でも描いて過ごそうと思いますと答えておいた。
で、てっきりそのつもりでいたが、ここへきてまたまた仕事の話が舞い込んできた。4月の誕生日がくれば67になる身に、まだ働けってか。
弱ったな、どうしよう。少し考えさせてくれませんか? と言おうとしたら、校長先生は、つい先ほど市にはやると伝えてあると言う。何それ、私が断らないとでも思ったんですか?
確かに私は臨時講師を3月いっぱいで辞めると言った。この歳でフルタイムはキツいとも言った。それでそのとき、県から派遣されるスクールサポートスタッフなら一日3時間だから、それなら絵を描く時間も取れるしやってもいい旨を伝えてあった。だから校長先生は私の生計を慮って、今日の話をしてくれたのだと思う。
もしそれを引き受けるとしたら、4月から一日6時間の勤務になる。3時間ではなく6時間だ。それでもいいか? 私が逡巡するのは果たして絵を描く時間が取れるか、という一点にある。勤務が3時間なら取れる。が、6時間は微妙。というか、これまでの経験から言えば、たぶん取れない。
描くなら土日に集中して描くことになる。それでよしとするかしないか。あるいは、貴重な小遣い稼ぎの場を提供してくれたことに感謝して6時間勤務をするかしないか。そんなこんなを頭でぐるぐる思い巡らして、ひとまず、6時間勤務を受け入れるという結論に達した。
私の趣味より、孫たちへの支援金を稼ぐことを優先した。私の趣味は土日があれば、毎日でなくてもいい。まだ体が言うことを聞くうちに働いておいた方が賢明だとの判断だ。
とまあ、こんなふうにしてまたもう一年頑張ってみることにした。ああ、なかなか楽をさせてもらえませんね。
【今日の一枚】一二三荘の花瓶の花。
手前に水仙、奥に三色の寒菊をまとめ、下方に赤い千両の実が二つほど顔を覗かせる。冬の野の自然がたっぷり活けてあって豊か。梅の一輪挿しもいいが、こういうボリュームがあるのもいい。
【書】「明」メイ・ミョウ・あかり・あかるい・あかるむ・あからむ・あきらか・あける・あく・あくる・あかす(No.351)
▼甲骨文
▼金文
会意。もとの字は〓1(めい)に作り、〓2(けい)と月とを組み合わせた形。〓2は窓の形。窓から月明かりが入りこむことを明(〓1)といい、「あかり、あかるい、あきらか、あける、あかす」などの意味となる。古い時代の中国北部の黄土(こうど)地帯では半地下式の住居が多く、竪穴を中心に作られた部屋の窓は一つであり、そこから入る窓明かりを神の訪れとみたてて窓のところに神を祀(まつ)った。それで神のことを神明という。<『常用字解』より>
〓1(『超漢字』画像)↓
〓2(『超漢字』画像)↓
【温泉】一二三荘。
【タイムラプス】1月7日(火)5:53〜7:28の伊豆長岡の空。23秒。
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