いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

旅衣干す庭先の百日紅(あ)

この夏は四コマ漫画にチャレンジしてみようという気持ちで突入したが、夏休みの半ばを過ぎてもまだ取りかかれていない。多少画力は拙くても、クスッと笑わせるくらいの構想は練られそうな気がしていたが、甘かった。構想が全く四コマにまとまらない。

本当に人を笑わせるのは大変なことだとつくづく思う。四コマ漫画をやってみようとは思ったものの、もしかして私にはその手の才能がないのではないかと思えてきた。私には人を笑わせる、天性の才能がないんだな。そんな気がする。

刺激を受けようと手にしたのが清水勲著『四コマ漫画ーー北斎から「萌え」まで』(岩波新書)。これは葛飾北斎に端を発した日本の四コマ漫画の歴史をかいつまんで語ったもので、サブカルの入門書として読むにはいいかもしれないが、実戦の肥やしにはあまりならない。

その点、呑兵衛夏旅行前にたまたまコンビニで目に留まった『サザエさんと長谷川町子 2019夏』(週刊朝日臨時増刊号)は、まだ全部は目を通していないけれど、パラパラめくった限りでも多少の刺激を受けている。特に、「編集後記」のページの「読者のみなさまへ」では、「家族をテーマの軸にしながら、その当時の政治、経済、文化など時事的な話題を題材として取り入れ、その内容は戦後の昭和という時代を知る上での貴重な資料ともなっています」と述べていて、これだ、と思った。

さりげない日常のワンシーンを切り取り、それを描き重ねることで結果として世相を語り残すことにもなるということ、ですね。これで目標ができた。ひとまず令和の「サザエさん」を目指して、私も四コマ漫画をやってみようという気が再び起こってきました。

 

【今日の一枚】庭のサルスベリ(百日紅)。

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小豆島の旅行から帰ってきたら、左上の蕾群を残しほぼ満開になっていた。

まだまだ暑い日が続くけれど、朝方は開け放した窓から幾分涼やかな風が吹き込むようにもなってきた。立秋を過ぎて、「秋きぬと目にはさやかに見えねども風のおとにぞおどろかれぬる」(藤原敏行)を実感しています。

それにしてもこのサルスベリという名はうまくできているなあとつくづく思う。百日紅という当て字からは、百日もの長い間紅い花を咲かせる木だということが判り、サルスベリという言い方からは、木登りの得意な猿が滑り落ちるくらい樹皮がつるつるしているしていることが判る。「百日紅」という漢字3文字でそれらの意味がガラリと判るんだから、日本の漢字文化はつくづくありがたいと思う。

 

【書】「賞」ショウ・ほめる(No.209)

▼甲骨文

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▼金文

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音符は尚(しょう)。もとの字は商、あるいは商の下に貝をそえた〓1(しょう)の形で、音符は商(しょう)であった。〓1は賞与(賞として与えられた金銭・物品)として貝貨(ばいか=貝の貨幣)を与えることで、「たまう」の意味となる。のち賠償(つぐなうこと)の意味が含まれるようになった。金文には、賞として与えるとき「貝を商す」という。貝を加えて〓1となり、さらに賞となった。のち「褒賞(ほめたたえること)、ほめる」の意味に用いる。<『常用字解』より>

〓1(『超漢字』画像)↓

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甲骨文はまるで北米先住民のトーテムポールの顔だし、金文は媚を売るショールをまとったオミズといったふうで、どちらも特徴的な表情で面白い。

 

【温泉】水晶苑。

大きな栗畑氏と5子局で●●●の3連敗。6子局に陥落して○●○の2勝1敗。栗畑氏が必ず石を取りに来ることが判っているのに阻止できない。まずは自分がしっかり生きること、とは森のくま氏の助言だが、どうも栗畑氏との碁は冷静さを欠いて喧嘩碁になってしまう。6子も置くんだから絶対有利なはずなのに、気がつけば大石を取られている。相手の無理手を咎められないで術中にはまってしまっている。要するに下手ということだな。

 

【タイムラプス】8月10日(土)6:20〜8:57の伊豆長岡の空。39秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2448927551831774?s=100001436582002&sfns=mo