いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

台風の際や小豆島の雨(あ)

毎年恒例の呑兵衛夏旅行の一日目。今年は香川県小豆島。

伊豆長岡駅5:42の一番電車で新横浜駅に向かう。三島駅で新幹線に乗り換えることも考えたが、集合時刻にたっぷり間に合う時間だったので、そのまま在来線で向かうことにした。

秦野で非常勤講師をしていたときにいつも乗っていた電車である。いつもの車両に乗り飲むと、いつもの二人組みの女性が、いつもの座席に座っていた。そして、相変わらず早口のスペイン語を話し、熱海駅で下車した。

5年前と同じだ。5年前と変わらぬ光景がそこにあった。でも、変わらぬ光景の中にあっても人は変わる。少なくとも5年前とは違う。

私も変わった。どんな風に変わったかは、これまでのブログに綴られてあるとおり。なのだが、毎日綴るブログはありきたりの日常を淡々と述べるだけで、そこに大した変化は読み取れない。

でも、そのありきたりの積み重ねが変化をもたらすともいえる。普段は見えない小さな変化かもしれないけれど、積もり積もれば、それが大きな変化になるのではないだろうか。

目の前の景色が同じでも、5年前の私と今の私は違う。そして、5年後も今の私と違うだろう。その中でいちばんの変化はこの世からあの世へ住処を移すことには違いないが、それまでどのように変化していくのか、「今日の私」を淡々と紡ぐことで、この世にいた証を残していこうと思う。

さて、メンバーとは新横浜で合流。まず、何はともあれ、旅の友を調達。新幹線に乗り込むよりだいぶ早くに買い、あまりの暑さに堪えきれずグビッ。

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新幹線を岡山駅で降り、昼は地下街のラーメン屋。行列をなしていたので旨いかと期待したが、注文した醤油ラーメンは、私にはやや味が濃かった。

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昼食後はレンタカーで小豆島へ。いつも運転を担当する旅団長は、瀬戸内海1時間10分の船旅に、今年の旅は楽チンとフェリー船内カウンターでカップコーヒーを飲みながら言う。台風8号の影響が心配されたフェリーだが、台風が少しそれてくれたおかげで白波がやや立つ程度で済んだ。フェリーもほとんど揺れなかった。

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フェリーは土庄港の桟橋に接岸。雨降る中を尾崎放哉記念館に向かう。「咳をしてもひとり」の自由律俳句を世に知らしめた偉人。真似て「屁をしてもひとり」と詠んでみるが、メンバーに、なにそれという顔をされる。名句を侮辱されたと思ったのだろう。でも、「◯をしてもひとり」の◯には、思いつく一語を片っ端から入れても自由律俳句として成り立つよな、と思うけど。こういうのって、先に言ったもん勝ち。

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宿は、土庄港の真ん前。夕食後は部屋で、焼酎「佐藤」を皆で呑みながら、明日の予定を確認する。明日は小豆島をぐるり一周して今日の宿に連泊。雨が止んでくれるといいな。

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