いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

五年目の葡萄千手の菩薩かな(あ)

夕方、一二三荘へ行こうとしたら、大きな栗畑氏から囲碁の誘いの電話が入った。これまでずっと私の家に栗畑氏が来るパターンだったが、今回は私が栗畑氏のお宅にお邪魔して打つことになった。もともと互いの家を行き来して打ちましょうという話になっていて、私の家ばかりじゃ申し訳ないと栗畑氏が言うので、ではと今回は私が出向くことにした。

栗畑氏のお宅は旧下田街道沿いにあって、門から玄関が見えないくらいの広い敷地に建っていた。昔からの名家然とした堂々の構えである。広い庭先にはブルーシートが敷かれ、そこに畑で収穫したらしい新玉ねぎがずらり並べられていた。

通された応接間には囲碁セットがすでに用意されてあって、さながらNHK杯囲碁トーナメント戦が行われるスタジオセットみたい。そこへ奥さんがお茶を運んできて1局が始まる。

結果は5子置いて●●○○●○の3勝3敗。いきなり2連敗の5子カド番に追い込まれたが、なんとかしのいでカド番を脱出。逆に4子局への昇格がかかった一番を落として負け越すが、6局目で勝ってトータル引き分けに持ち込んだ。時計は10時半近く。時計を見ながら(まだ打つか、それともやめるか)どっちでもいいよと栗畑氏は言ったが、奥さんのことも考えてあまり遅くなってもいけないと(10時半じゃ十分遅いが)引き上げてきた。

家に帰って寝酒を少々。碁は打って楽しいが、酒を我慢しなければいけないというのが難点といえば難点。

【今日の一枚】白ぶどう(ナイアガラ)。

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ナイアガラの苗を植えたのは5年前。5年目でようやく結実しました。

結実したのはこの一房だけ。たくさん生らせるには芽欠きをする必要があるらしいが、全部欠くのかほどよく間引くのか、そのやり方がよく判らない。

毎朝観察していると、日に日に成長していく様子がよく判る。食べられるようになるまでうまく成長してくれるかどうか判らないけれど、楽しみに見守っていきたい。

庭にはナイアガラの他にデラウェアも同じ時期に植えてあって、こっちは一昨年結実しただけでその後はまったく勢いがない。なんでだろうとよく見たら根元が腐っていた。幸いにも横に新しい芽が出ていたので腐った幹はちょん切った。新しく生まれ変わったデラウェアは懸命に針金を這い上って、今はほぼ私の背丈にまでなった。こちらの成長も楽しみにしている。

 

【書】「光」コウ・ひかる・ひかり(No.141)

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火と人(儿=じん)とを組み合わせた形。儿は人を横から見た形で、古い字形では跪(ひざまず)いている人である。頭上の大きな火の光をかき、火を強調して見せている字である。人の上に大きな目をかいて目を強調している見や、人の上に止(足あとの形)をかいている先と同じような字の作り方である。古代の人びとにとって火は神聖なものであったから、火を守って神に仕える人がいた。光はそのような火を扱う聖職者を示す。のち火の「ひかり」そのものを光といい、光を出して美しく見えることから「かがやく」の意味となり、その意味を人の上に移して光栄(ほまれ)・光烈(立派ないさお)という。<『常用字解』より>

左右逆向きの字形のうち右向きを選んだのは、左向きは書き慣れているのに右向きは書き慣れていないから。書き慣れない右向きの方が新鮮な味が出るような気がした。

 

【絵日記】降旗康男(No.85)

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ほぼ一ヶ月ぶりの絵日記です。

輪郭を描いた後に新しいレイヤーを挿入し忘れた。で、途中からレイヤーを立てる気も起こらず、そのまま黒一色で描いた。

コメントの手書き文字は、「ミディアムエアブラシ」ツールで書いた。こちらの方が「万年筆」ツールに比べて、筆圧の加減が本物の万年筆に近い気がした。ただ、選択した藍色がちょっと薄かったかな。

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】5月31日(金)5:53〜8:28の伊豆長岡の空。38秒。

https://www.facebook.com/100001436582002/videos/2324999964224534?s=100001436582002&sfns=mo