いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

六十の手習い一つ年を越す

写真は、色砂にしようとして着色しなかった砂。昨日、海岸から運んできた砂をバケツに入れて洗った。それで、せっかくだから洗った砂に色を着けてみようと考えた。ネットに当たると、私と同じことを考える人がいるもので、どうすれば砂に色を着けられるかという旨の質問が複数あった。その質問への答えの中に、アクリル絵具を使えばカラフルな色砂ができると紹介されていたので、早速ユザワヤへ行って青、黄、ピンクの絵具を買ってきて試してみた。そうしたら、ご覧の通り、まるでダメ。アクリル絵具では全く色が着かなかった。

f:id:jijiro:20151229175220j:plain

ユザワヤには布を染める染料も売っていた。Tシャツ1枚分の染料が260円。最初はそちらを買う方が確実だと思ったのだが、アクリル絵具の方が1本172円と年末セール価格だったし、ネットでアクリル絵具でも色砂ができるとあったので、それを鵜呑みにしてつい安い方を買ってしまった。やはり染料にするんだったか。ああ、またしても安物買いの銭失い。
改めて染料を買い直すか。いや、その気はない。色砂は諦めた。食品用の着色料はどうかとも考えたが、それもやめた。砂に色を着けなくたって、描きたいのは影絵だから別に構わない。ただ、簡単に色砂ができるんだったらちょっとやってみても損はあるまい、そうしたら孫と一緒に砂絵を楽しめるかなと思っただけ。でも結局、損をしてしまった。
元々は影絵でアニメーションを作るのに切り絵を使うつもりでいた。それでネットで切り絵の作り方を探していたのだが、探しているうちに、ひょんなことからサンドアートを紹介するサイトにぶつかった。サンドアートというか、砂アニメーションですね。両手の指先の繊細な動きから絵が次つぎと生まれ出る。うわ、これはすごいぞ。紹介された動画には手の動きも同時に映っているから、その手を見えなくすれば、つまりは描いた砂絵をビデオではなくコマ撮りしていけば、まさにアニメーションになるではないか。紙を切ってパーツを一つひとつ作るより、砂絵をそのままずらして形を変えていった方がアニメーションにしやすいのではないか。そのとき、そう直感した。
だんだん作るアニメーションの形が見えてきた気がする。もちろんどんな形であれ、一つのアニメーション作品を作り上げるのは並大抵のことではない。時間がかかる。根気が要る。そして何よりセンスがなくてはいけない。しかし私には、その肝心なセンスというものがない。でもやってみたい。長い間ぷすぷすとくすぶり続けて、今消えるか今消えるかといった心もとない感じだったものが、ここへ来てちろちろ燃え出してきたようだ。センスはやっていくうちにひっつくものさとうそぶいて、まずは一つやってみるべえか。(あ)

9,250歩。