いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

畝一本お祓いよろし夏燕

休日土曜だが授業参観で出勤。ところが、教室に行ってみると空席がかなりある。土曜の今日はサッカー、バスケ、バレーのインターハイ予選があって、公欠扱いの生徒が四分の一もいた。これでは先へ進めない。中間試験も近いというのに弱ったなどうしようと思っているところへ教卓の前の子が、さすがにこれで授業は進めないですよねと念を押す。すかさず隣の子が、この前やったなぞなぞの続きをやりましょうと具体的提案をする。全体を見渡すとウンウンうなずく顔多数。ここで授業を進める気持ちが折れた。

この前やったなぞなぞというのは、『中世なぞなぞ集』(中公文庫)から紹介した「道風がみちのく紙に山といふ字を書く」というなぞなぞのことをいう。前回の授業で小野篁の説明をしたついでに、小野といえば歴史に登場する人物で誰を知っているかと質問したら、小野小町小野妹子と出て後が続かない。平安中期の能書家で小野道風という人がいて花札の絵柄にもなった人なんだけど、この道風が篁のお孫さんなんです。でね、とここで脱線するのが私の悪い癖。道風で思い出したが、昔むかしのなぞなぞにこんなのがあってね、と紹介したのが先のなぞなぞ。解は「嵐」。その心は、「みちのく」を「道退く」と解いて「道風」から「道」を除く。すると「風」が残る。次に「紙」を「上」と解いて「山」を「風」の上に書いて「嵐」。どう? と訊いたら面白いという。ここでちょうど時間となりまして、機会があったらまたやりましょうと締めくくったが、まさか今日その続きをやることになるとは思わなかった。とんだ授業参観になってしまった。大体この時期の土曜に授業を充てるというのが土台無理でしょう。

徒歩14,975歩。

写真は、庭の菜園。一畝分をスコップで耕し、残った薪で畝を囲んで花壇風にした。昨年は奥にもう一畝作ってキュウリを植えたが、今年はミニトマト一種類だけ植えるつもり。キュウリはがんがん成って食うのが間に合わないのと、ハクビシンだかタヌキだか野良猫だかが食い荒らしに来るのが分かったから今年は作らない。ピーマン、シシトウあたりもほしいが、うちの庭は果樹の葉に日照を取られるので背の低い野菜は育ちにくい。どうしても上に伸びるものに限られてしまう。ミニトマトだったら毎朝昼晩食っても飽きないし育てやすい。連作被害が気になるところだが、少し割高にはなるが連作に強い苗を植えれば大丈夫だろう。田中山の農家が使っているという肥料も混ぜ込んだから、今年はバッチリだ。(あ)

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