いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

朝湯の贅沢

昨日午後4時半過ぎ、あやめ湯へ行こうと思って雨の中を歩き出したら、途中のコンビニ横の踏切を渡ったところで20日だということにハタと気づいた。あやめ湯は毎月5日と20日が定休日なのである。雨につき、家からいちばん近いところをと思ってあやめ湯に向かったのだったが、定休日だということをすっかり忘れていた。近いのは、本当は韮山の温泉交流館がいちばん近い(といっても3分も違わない)が、あそこは雰囲気があんまり好きじゃないし、第一、夕方は18時から19時半までの1時間半しかやっていない。さらにあやめ湯から10分歩いた奥に長岡南浴場、そのまた奥に湯らっくすのゆがあるが、晴れの日のバイクや自転車ならいざ知らず、雨の中をそこまで歩く気にはなれなかった。しかも雨脚が強くなってきて、それがだんだん強まる気配があったので、無理をしないで引き返すことにした。

無理をしなかったのは、今日の授業が4限からだから朝のんびりできるという気分も働いていた。それで今朝は内風呂を立てて朝湯と洒落込む。風呂場の窓を開け放ち、朝の爽やかな風を誘い入れる。薫風と呼ぶにはまだ幾分かの冷気を含んではいるけれど、庭の山桜の花びらが風に乗って舞い込んでくる風情は、まさに夢の中にいるようである。桃源郷である。

朝からこんな贅沢な時間を過ごせるなんて、数年前までは思ってもみなかった。それが今できている。夢みたいだ。こんな夢みたいな夢じゃない生活を後何年続けられるだろう。それは分からない。明日までかもしれないし、5年先10年先、いやそれ以上先かもしれない。分かるのはその日がいつか必ずやってくるということ。その日が来たとき、楽しかったと一言つぶやけるような人生を、これからも愚直に歩んでいきたいと思っている。

長岡南浴場(16:40)2→2人。徒歩7,464歩。

写真は、家の風呂場の窓から見た朝の景色。正面の山のちょうど反対側が、世界遺産を目指す韮山反射炉のある辺りになる。山桜朝湯の顔を火照らせて(あ)

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