いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

悪夢の連続2失点

サッカーW杯の日本代表対コートジボワール戦をテレビ観戦。待ちに待った試合である。予選突破の鍵を握る大事な試合であることは誰もが思っているところ。テレビも10時キックオフのだいぶ早い時間から初戦に向けての特集を組み、雰囲気を盛り上げていた。

試合は静かにスタート。立ち上がりは両チームとも硬さが目立ち、お互い様子見の時間が続く。前半16分、試合が動いた。左サイドからの長友のパスを受けた本田が、ワントラップで相手ディフェンダーをかわし、バランスをやや崩しながら左足を振り抜き、相手のゴールネットを揺らした。ここしかないという角度だったが、GKは本田のシュートに反応できない。それだけ鋭いシュートだった。
前半を1点リードで折り返し、たぶん、この段階で悪くても引き分け、と、誰もが思っていたのではないだろうか。私もそう思っていた。ところが、サッカーは何が起こるか分からない。後半17分にエースのドログバが投入されたコートジボワールは、それを機に見違えるように活気立った。たった一人の選手の交代で全く違うチームになった。ドログバのプレー一つ一つに、何か知らないオーラのようなものが放たれているような気がした。日本選手はドログバの動きを警戒するあまり、意識が中央にいきすぎてサイドの守備が疎かになった。そして、とうとう後半19分、ほぼフリーの状態で放たれた再度からのクロスにヘディングで合わせられ、同点弾を浴びてしまう。ここでぐっと気を締め直さなければいけないところだったが、選手はみな浮き足立ってしまった。引き締め役のキャプテン長谷部は既にピッチからベンチに下がっていた。同点に追いつかれた2分後、またしても同じサイドから同じようにクロスを上げられ、同じようにヘディングで勝ち越し点をいとも簡単に許してしまう。まるで、クロスボールに合わせる練習をしているかのような、そんな緩い守りだった。クロスを上げる選手へのプレッシャーが全くかからないくらい、日本選手は体力を消耗していた。
後半の、いい頃合いの時間帯にドログバを投入することは、もちろん監督は全体に指示していただろうし、選手も全員そのことを知っていただろう。だから、彼が登場する前に、何とか失点0で抑えようと思っていたはず。前半の失点は痛かったに違いないが、だからといって、その後のプレーを見ても全く慌てる様子は見せなかった。ドログバがなんとかしてくれるだろうという信頼感は、それほどに絶大だったのだ。日本にはそういう存在感のある選手がいない。その差が今日の試合の明暗を分けたのだと思う。8,023歩。
写真は、辻堂のテラスモール湘南の上に広がる青空。日本の初戦敗戦のショックもこの青空のように晴れるといいのだが。次は勝つ勝ってください夏の空(あ)
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