いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

また夏の来るか来ないか旅終わる

福島呑兵衛の旅3日目。

宿泊ホテルで朝7時からリオ五輪サッカー日本対スウェーデン戦を見る。同時刻に行われているコロンビア対ナイジェリア戦で、コロンビアが勝てば日本の予選敗退が決まるという中での観戦だったが、前半でコロンビアが早々と先制してしまう。途中、朝食の時間が来て一旦テレビから離れるが、朝食を済ませた後は部屋に戻って再び中継の続きを見る。

よしんばここで予選突破ができなかったとしても、せめてスウェーデンには勝ってほしいと願いながらテレビに見入っていると、後半、浅野に替わって入った矢島がヘディングシュートを決め、日本に待望の先取点が入った。が、この後コロンビアが追加点を決めて万事休す。コロンビアがナイジェリアに勝ったため、日本はスウェーデンに勝ちはしたものの五輪の予選敗退が決まった。

残念ながら決勝トーナメント進出はならなかった日本だが、残念と思う間もなく次は9月から始まるロシアW杯サッカーのアジア最終予選が待っている。厳しい戦いにはなろうけれど、ぜひとも最終予選を突破して本戦に進んで欲しいものだ。今後は代表のポジション争いも激しさを増すだろうが、年齢的にピークを迎えるこれまでの主力選手に代わる新しい選手が、今回の五輪を戦った若い世代から数多く出てくれることを期待したい。

さて、福島呑兵衛の旅3日目は、裏磐梯高原ホテルを後にして磐梯山噴火記念館に向かう。磐梯山噴火については先月のNHKテレビ「ブラタモリ」を見てある程度の知識を得ていたので、館内の展示は軽く流して見る。

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次は、2階建の遊覧船で桧原湖をぐるり一周することになっていたが、船着場に着くと、乗るはずの10時発の乗合船が、あれれ、10時前なのに桟橋を離れて出て行っちゃったよ。どういうこと? チケット売り場前にいたおばあさんが言うには、定員になったので10時を待たずに出発したとのこと。ええっ? まじっすか。

湖を巡る乗合船はそれ一隻しかないという。その船が戻ってきて再び出船するのを待つ時間はない。そこでやむなく、小型の貸切モーターボートに乗ることにした。で、乗ってみたらこれがすこぶる爽快。立ちながらの乗船もスリル満点で、乗合船の行かない岸近くまで乗り入れてくれるし、解説も細やかで、乗合船に乗り遅れてかえって得をした感じでした。

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モーターボートから降りて二本松の智恵子記念館に向かう。館内には数多くの紙絵の他に、美術の勉強をしていたときの素描も展示されていたが、目に留まったのは、まるで関戸本古今集を思わせるような流麗な筆跡と茶目っ気たっぷりな手紙の中身。こんな手紙をもらったら、高村光太郎じゃなくたって、世の男はころっとまいってしまいますよ。

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智恵子記念館を出て、阿武隈川を渡った向こうの「安達ヶ原ふるさと村」で昼食。醤油ラーメンを注文。550円。昼食後は鬼婆伝説の黒塚と縁の寺院境内の岩群を歩いて巡る。寺の縁側で悠然と寝そべる猫ちゃんがいて、呑み友が起こそうといろいろちょっかいを出すが、こんだけ暑くちゃやってらんないよといったふうで、まるで反応なし。我われが寺を去るときにでんと寝返りを打ったのが唯一の反応で、その仕草が、じゃあな、せいぜい長生きしろよとでも言っているようでした。

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今年の呑兵衛旅は天候にも恵まれ、快適な旅となりました。来年は東北で唯一行っていない宮城へ行く由。旅程は来年の私の仕事に合わせて組むという。仲間には何だか気を遣わせて申しわけないが、気の置けない仲間のことだし、お言葉に甘えさせていただくことにした。

ひとまず、無事旅を終えたことに感謝して、かんぱ〜い。来年もまたよろしくお願いします。(あ)

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12,392歩。