いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

朋の来て春の囲炉裏の語りかな(あ)

【写真】賑やかな囲炉裏。

f:id:jijiro:20180325183328j:image

今年で第6回を数えるいずぃなり会。毎年この日を楽しみにしている。
メンバーは私が退職した年の卒業学年団で、卒業式を終えた後の記念旅行はどこに行こうかという話があったとき、よかったら私のセカンドハウス(当時)でと提案して、以来ずっとこの時期に伊豆に集まることになった。
当初のいずぃなり会の1日目はせんべい汁でどんちゃん、2日目の朝はお膳を並べていなり寿司という流れになっていた。朝からいなり寿司を食うことになったのは、あるメンバーの強い主張による。朝食はいなり寿司に決まりと言って譲らない。その頑固さのとばっちりを受けたのが学年団で初めての担任を経験した若い女性で、今は結婚され、2校目の職場で中堅としてご活躍の由。朝早くから支度して、大量のいなり寿司を拵えた記憶はきっと今も忘れないだろうな。
そういうことのあった翌月の4月1日からこのブログを書き始めたこともあって、2日目にいなり寿司の代わりに餅搗きをするようになっても「いずぃなり」をそのままブログの名に使っている。私にとってもあの日の朝のいなり寿司は強烈な印象があって思い出深いのである。
写真はせんべい汁が出来上がる前の囲炉裏。牛肉はまだ登場していないが、この後ししゃもがなくなってから出てくる。さすがにこんだけ食ったらせんべい汁は食えないだろうと思ったら、みんな旨し旨しと、どんぶり大盛りをペロリと平らげた。いい年こいても胃袋だけは衰えないらしい。

【温泉】ニュー八景園。
伊豆長岡温泉の「湯ったりきっぷ」を利用する。この切符は、伊豆長岡駅からの片道バス運賃と旅館の日帰り入浴料金がセットになっているもので、今日のニュー八景園の場合、通常1,500円のところを740円で入浴できるという、大変お得な切符である。
提携旅館・ホテルは6館あり、去年は「小松屋八の坊」、一昨日は「サンバレー富士見」の温泉に浸かった。いろんな温泉を味わえるし、一人だったらまず行かないところばかりなので、この「湯ったりきっぷ」の温泉巡りは毎年のいずぃなり会での私の楽しみの一つになっている。
今日は、まだ行っていないところのうち、「ニュー八景園」を選んだ。もちろん私もここの湯は初めて。ここは天空風呂から眺める富士山が売りだが、バスを待つ時点で肝心の富士山はあいにく厚い雲に覆われて見えなかった。
富士山が見えないのは残念だが、到着が遅れると知らせのあった車組に行先を告げた関係もあって、電車組(私も含めて4人)はバスに乗って「ニュー八景園」に向かう。
車組は、電車組がバスを降りて歩き出した少し先で追いついた。まさかこのタイミングでばったり会うとは思わなかった。車組は三島に早くに着いたのだが、余裕をこいて駅の方へ回ったら渋滞にはまり、到着が遅れたと言う。でもまあ、同じ「ニュー八景園」に向かう路上で再会できて、よかった、よかった。
ホテルの玄関に立っていたドアマンに富士山の見えるだろう方向を訊いたら、厚い雲の塊を指差した。やはり富士山は見えない。富士山が見えなかったら割引もありかとぽそっと言ってみたが、無視された。ちょうど西日が山の端に隠れたところで、空が夕焼けていた。
富士山を諦めて天空風呂のある6階に上がる。富士山が見えずとも、暮れなずむ伊豆長岡の町を眼下に眺めながらの風呂もまたよしと目を正面に向けると、なんと、雲の上に少しだけ富士山の頭が見え出した。それで、時間とともに雲がゆっくりゆっくり下に沈むようにして富士山の頭が徐々に大きく見えるようになった。さっきまで見えなかった富士山が、暗闇に包まれる前に姿を現してくれた。
全く期待していなかった富士山を風呂に入りながら見ることができて、ラッキーでした。お得感たっぷりの「ニュー八景園」でした。

【タイムラプス】6:05〜8:20の伊豆長岡の空。33秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10215949908642761/

【歩数】8,246歩。