いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

青青と放つ胡瓜の香気かな(あ)

 午後、孫娘と甘夏のマーマレードを作る。「じぃじん家の甘夏だからジージレードでいい?」といったら、いいよと孫娘。砂糖の量は孫娘の舌に任せた。自分で作った味を、孫娘はいつまで覚えていてくれるだろう。

 今日の晩ご飯は玉ねぎカレーだと宣言して、ルーを買いに下のスーパーまでバイクを走らせる。途中のブランコ公園に去年教えた子が二人いて、私に気づいて手で合図をくれた。学校再開が6月1日からと決まり、少しホッとしているのかもしれない。

 スーパーを出たら雨がポツポツ落ちてきた。来るときに公園にいた子たちもこの雨でそれぞれ家路についたかなと思いながら同じところを通ったら、まだいた。どころか、もう一人増えて三人になっていた。増えたその子も去年教えた子。

 みんな中学3年になり、最後の大会になるはずの中体連も中止になった。引退試合ができないまま引退することになるのはとても辛いだろう。気持ちの切り替えもそう簡単にはいかないかもしれない。でもくじけないで、前を向いて進んでいって欲しい。

 私が中学3年だった時も、十勝沖地震の影響でその年の中体連が中止になった。その後私は、高校、大学とサッカーを続けることになるのだが、大学に入ってもサッカーを続けようと決めた背景には、あの中学3年の時の消化不良の思いが燻(くすぶ)っていたからかもしれない。

 人生、どう転がるか判らない。このコロナ禍によってできなかったことがバネとなって、さらなる飛躍へと繋がることを心から祈る。どうか、あきらめないで頑張って欲しい。そんな心のエールを公園の子たちに送ったことだった。

 

【今日の一枚】ブッタタキュウリ。

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 何のことはない、胡瓜をゴムハンマーで叩いただけの一皿。命名は私。

 これが孫にはバカうけで、伊豆味噌をつけてバリバリ食う。さっぱりとしたシンプルな味がカレーライスに合う。また、晩酌のつまみとしても最高。

 

【絵日記】アンデシュ・テグネル(No.147)

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 テグネル氏は、スウェーデンではコロナ危機の顔となって人気が高いという(ディジタル版「朝日新聞」5/20)。

 かのスウェーデンでは、新型コロナの抑止策として、各国が厳しい行動制限や商店の閉鎖などを実施している中、日常に近い生活が維持され、人々は外食や買い物を楽しんでいるという。

 在宅勤務をしつつ、スポーツジムに通い、週末はショッピングセンターでの買い物や家族とパブでの食事を楽しむ。学校も中学以下は休校していない。

 なぜ、そんなことができるのだろう。新型コロナウイルスが世界中で猛威を奮っているのに、スウェーデンと日本ではなぜこうも違うのだろう。

 それは、背景に「集団免疫」の考え方の違いがあるかららしい。テグネル氏は、「集団が免疫を持つ状態に近づいている。そのおかげで、開かれた社会を続けながら新たな感染者数を低く維持することができる」と語ったと記事にある。

 見えない敵を見えないままにしていたずらに不安を煽る日本と、闘う敵を見える化させて国民に自覚を促すスウェーデンとの差、ということになろうか。

 

【タイムラプス】5月21日(木)5:36〜8:29の伊豆長岡の空。21秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10223028632326429/?d=n