いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

紫陽花の首を伸ばして雨を待つ

今日、授業に行ったら、教室のドアの上に寿司屋の暖簾が掛かっていた。何だと訊くと学校祭の装飾に使うのだと言う。地元の寿司屋から借りてきたらしい。

その寿司屋は修善寺駅に出店を置く老舗で、そんな老舗の寿司屋がよく暖簾を貸してくれたなあ。たかが高校の学校祭に店の暖簾を貸し出すなんて随分な太っ腹ではないか。ひょんなことで名前に傷でもついたらどうするのだろうと、私なんかははらはらしてしまいます。

だいだい、学校祭の模擬店に本物の暖簾を使ってはだめでしょう。自分たちで作るんでしょう。自分たちで作り上げるところに面白さがあるのに、借り物ではせっかくの面白さが消えてしまう。もったいない、もったいない。

私にとって文化祭といえば、何といっても「ねぶた」。横浜に勤務していた頃は9年間ねぶた作りに携わった。途中でもう止めようと思ったことは何度もあったけれど、その時期がやってくると何だか血が騒ぐというかあやしうこそ物狂ほしけれというか、気がつけば9年間もやっていた。よく続いたなと思う。

ねぶた作りは3ヵ月前から準備が始まる。一枚の下絵をもとに、夏休みの間に針金と凧糸で、顔、両手、両足、冑(かぶと)、刀などを作っておく。夏休みを終えたところで土台に支柱を組んで顔などの各パーツの位置を決めていき、その後、胴体を整え背景を付け加える。ここまでで2ヵ月半かかる。残り半月で障子紙を張り墨でアウトラインを描き(書き割りという)色を塗って完成。ところが完成が初日公開に間に合わず2日目デビューになることもしばしばで、なかにはぎりぎり後夜祭に何とか間に合うというきわどいタイミングの年もあった。今ではどれもこれも懐かしい思い出である。一緒にねぶたを作った人たちは今ごろどうしてるかなあ。

あやめ湯(18:20)3→3人。8,617歩。

写真は、庭の甘夏の下に咲いたアジサイアジサイの芽が出る前に枝を短くしておかなかったから、甘夏の実とこんなに接近してしまった。加えて脇からスモモの枝が絡んできて、それでなくても窮屈なのに益ます窮屈になってきた。甘夏かスモモか、どちらかの枝を切り落とさなければいけないが、さて、どちらの枝を切り落とすべきか、悩ましいところです。(あ)

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