いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

義経伝説と千本桜

午前中、藤沢市役所に行って国民健康保険の手続きを済ませる。今年は国民健康保険被保険者証の更新年となるので、今日渡された保険証の有効期限は9月30日までとなる。それで、10月以降使用できる保険証は9月上旬に郵送するとのことだった。何のことだかよく分からないが、いずれにしろ保険証の世話にならないよう健康に気をつけましょうということで、新しい保険証を御守り代わりに財布に仕舞った。

市役所へ行く途中、旧東海道から50mほど入った袋小路に「伝 源義経首洗井戸」を見つけた。20年以上も藤沢に住んでいて、これまで何度となく歩いた道なのにまるで気づかなかった。

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東北や北海道には義経にまつわる伝説が数多く残っている。義経は実は平泉で死んだのではなく、生き延びて津軽半島三厩から津軽海峡を渡り蝦夷地へ逃れた。さらに大陸に渡ってチンギス・ハンとして元国を興した。とそこまで話が広がると荒唐無稽なお戯れになってしまうが、事実、三厩村には義経寺があり、北海道の平取町には義経神社がある。そして義経神社の主は競走馬の牧場も営んでいて、私はその牧場で大学の何回目かの4年の夏に、学費を稼ぐためのアルバイトをしたことがあるのである。

厩舎に従業員と一緒に寝泊まりして40日間馬の世話をした。朝飯の前に馬を牧場に放し、馬房の馬糞を拾い集め、糞尿で濡れた藁を外に乾かす。日中は刈り取った牧草をサイロに積み上げたり、枕木で柵をこしらえたりして過ごす。

たまに馬に乗せてもらったりすることもあったが、扱う馬が基本的に競走馬だから、脚をゆったり伸ばすウエスタンスタイルとは違う。膝をくの字に曲げて腰を浮かして乗る。この姿勢で一周1500mの馬場を走った日には、膝はかくかく笑ってしばらく歩けないほどになる…。

義経伝説から話が思わぬ方向へ流れてしまった。戻そう。

義経つながりではないけれど、夕方は毎年夏の旅仲間と引地川の千本桜で花見。小田急線の高座渋谷駅で待ち合わせ、引地川沿いを、その名も桜ヶ丘駅まで歩く。花見の後は大和駅ビルの魚貝亭で今年の旅の打ち合わせ。今年は丹後半島へ行きます。まだ見ぬ天橋立を見るの楽しみ。

徒歩23,789歩。

写真は、大和市引地川の千本桜。満開の桜が川の両岸に加えて車道側にもずらり並んでみごと。三重に桜並木が続く道なんて見たことない。陶淵明のいう桃花源へ通じる花のトンネルもかくやと思われる趣である。酔わんかな桜隧道夢の中(あ)

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