いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

白障子染み点々とひとり酒(あ)

面談4日目の最終日。今日の校長先生の労いはシュークリームだった。なんでも校長先生のご自宅近くにある、ケーキ工場直売店のシュークリームらしい。

その直売店なら私も知っている。そこにあるのを知っているだけで、立ち寄ったことはない。看板があるわけでもなく、スーパーのバックヤードみたいな店構えである。えっ、こんなところに? という場所にあって、地元の人しか知らない。と思ったら、メディアで何度か紹介された、人気の店らしい。

シュー皮はこれまで食ったどのシュークリームよりも固い。指でつまんでもへちょっと窪まない。そんでその皮をカリッとかじると、下からカスタードクリームと生クリームがむにょっと顔を出す。旨い。この時ばかりは糖尿病のことをけろりと忘れる。

面談の初日は豚汁、2日目は肉まん、3日目はお汁粉、そして4日目はシュークリーム。これだけ旨いものを出されては、私は糖尿病ですから遠慮しますなんてことは言えない。血糖値を気にしていたら、世の旨いもののほとんどは食えないから、気にしないことにしている。

いや、ちょっとならいいでしょう。度を越して旨い旨いとガバガバ食うからいけないのであって、ほどよいところでやめておけばいいのさ。何事も中庸が肝心。

と、今、「中庸」という言葉を使った。ここでは、度を過ぎない程度にほどほどに、という意味で使ったが、しかし、本来「中庸」は四書五経の四書(『論語』『大学』『中庸』『孟子』)に含まれるように、儒教の中心的概念の一つとされる。

『論語』の「雍也第六」には、「子曰、中庸之爲徳也、其至矣乎」(先生が言う、「中庸の徳というのは、それは至高であるよ」)とあり、「中庸」は『論語』では最高の徳ということになっている。

そんな徳ならぜひとも身につけたいと思うが、あまりに茫洋すぎてつかまえどころが判らない。ひとまず書物を繙いて内容に触れてみようとも思うが、それには順番があるらしく、『大学』→『論語』→『孟子』→『中庸』が朱子学で勧める順らしい。つまりは、『中庸』の内容に触れたかったら、その前に『大学』『論語』『孟子』を読んどけ、ということだな。むむむ、道のりは長いぞ。

 

【今日の一枚】満タンの灯油3缶。

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昨日、灯油販売車が巡回する日だと勘違いして、運転手のケータイに電話を入れた。相手の怪訝な声に、いけね一日間違えたと知った。灯油販売車が回ってくるのは今日金曜だった。

それで、予約という形に変更した。前の日に電話を入れておけば、巡回する前に私の留守宅に寄って空のタンクを満タンにしておくという話になっていた。私のいない間に勝手に物置を開けられるのはあまり気持ちのいいものではないが、後日私がガソリンスタンドまで買いに行くよりはいいかと思ってそうすることにした。

それで今日帰ったら、2缶の空のタンクと、まだ半分残っていた1缶が満タンになっていた。ありがたい。これで薪ストーブ以外の暖房で年を越せる。

 

【書】「豊(豐)」ホウ・ゆたか・おおきい(No.334)

▼甲骨文

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▼金文

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象形。もとの字は豐に作り、食器である豆の中に黍稷(しょしょく=きび)の類を盛って入れた形。黍稷は祭りのときの供え物とされるもので、脚の高い食器の豆の中に多くの黍稷の類を盛って供える形が豐で、「おおい、ゆたか」の意味となる。多いことから、「おおきい、さかん」の意味にも用いる。豐の常用漢字の豊と同じ字形の豊(れい)は、醴(れい=あまざけ)のもとの字である。<『常用字解』より>

 

【温泉】一二三荘。

 

【タイムラプス】12月20日(金)5:43〜7:23の伊豆長岡の空。24秒。

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