いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

こだわりの一徹ありて賀状書く(あ)

アプリ「たてコラム」で、今日の東京新聞のコラム「筆洗」を読み、そろそろ年賀状を書かなくちゃと思った。
「池波正太郎さんは年が開けると年賀状の干支の絵を描いた。ずいぶんとのんびりした話に聞こえるか。勘違いしては困る。描いているのは来年の年賀状の下絵である」
池波正太郎さんは、毎年数千枚の年賀状を出していたというから驚きだ。それだけの枚数を書くには一体どれくらい前から書き始めるのだろう。年末の声を聞いてからでは到底間に合わない。10月か、9月か。いえいえ、なんと作家は、春に刷り上がった年賀状を日に10枚ほどずつ書いていくのだそうだ。ということは、当然、「お年玉付き」ではないことになるが、それにしても春から年賀状を書き始めるとは恐れ入りました。そんな時期に、とてもじゃないが年賀気分になれたものではない。
池波正太郎さんは、「戦後の日本は、古きよき習慣や風俗も事もなげに捨て去ってきたけれども、年賀状の習慣だけは廃らないようだ」とも書いている由だが、昨今は、年賀はがきの売れ行きが減る一方で、2019年用の年賀はがきの発行枚数は、とうとうピークの2004年用の半数近くにまで減ったそうだ。
ネットでのやり取りが当たり前になり、これから人口も減っていくとなれば、それに合わせて年賀はがきの発行枚数もどんどん減っていくのだろうな。
でも、年賀状にはネットのような手っ取り早さはないけれど、だから逆に、手間暇をあえてかけるところに年賀状の良さがあると思いたい。
私は、年賀状にこれまでずっと木版画を彫り、毛筆を持ってきた。今ではiPadで絵を描くくせに、こと年賀状となると今でもアナログに立ち戻るのです。
こだわりです。手垢の沁みた年賀をもらってくれる人の顔を思い浮かべ、ふふっと喜んでくれるだろう笑顔を想像して、今年も木版画を彫ろうと思います。


【写真】うっすら見える南アルプス。

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2階デッキから見た景色。角度をもうちょっと右に寄せると富士山が見える。はずだが、今日は雲に覆われて見えたり見えなかったり。それで今日は、カメラを南アルプス側に向けてみた。
iPhone 7 Plusの光学2倍ズームで撮り、さらにそれを編集で拡大した。
眼下は伊豆長岡の町並みで、背後に迫る丘陵は源氏山。さらにその後ろの三角にとんがった山は「沼津アルプス」と呼ばれる山並みの最高峰・鷲頭山(標高392m)。そして、はるかその後方に南アルプスが連なる。
山際に雲がたなびいて見えるが、もっと空気が澄んだ日は、山の端に雪を頂いた南アルプスがよく見える。
ちなみに、写真の手前に見える平たい屋根が、ただいま休業中のホテルのそれで、その前に「電柱」が立っている。これは「電柱」で、「電信柱」ではない。
「電柱」と「電信柱」の違いは、今年の4月に担任の先生から教わるまで知らなかった。「理科」の授業か何かで子どもたちと一緒に学校敷地内を散策した時に聞いた。
「電柱」とは、電力会社が家庭や工場に電気を送るために道路上に設置されているもので、「電信柱」は、NTTなどの通信会社が電話回線や光ケーブルを各家庭に届けるためのもの、だそうです。<http://www13.plala.or.jp/wakaran/dentyu.html


【温泉】一二三荘。


【タイムラプス】12月18日(火)6:14〜7:35の伊豆長岡の空。20秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10218178320751671?sfns=st