いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

春めけば誘われモクズガニの店

写真は、「モクズガニ」の電光看板。この店が、入ってみようと思いつつまだ入ったことのない食堂。修善寺から歩いて帰る途中の大仁商店街にある。

今日、店の前を通ったらふと目に留まった。いつも暖簾とすりガラスの奥にばかり気を取られていて、頭の上にこんな電光看板があるとは知らなかった。で、下を通ろうとしたときにぱっと瞬いたのがこの「モクズガニ」という文字。先週土曜のブログにモクズガニのことを書いたばかりだが、またまたここでモクズガニに出会う(文字だけど)とは、思いもよりませんでした。

体の向きを、通って来た商店街の方に変えてiPhoneを電光看板に向ける。向けたままもう一度「モクズガニ」の文字が出るのを待つ。しかし、これがなかなか出てこない。「駿河湾」「の」「海」「の」「幸」「を」「どうぞ」「!」「狩野川」「の」……よぉし、そろそろだなと構えていると、「法事」「宴会」「に」「ご利用」「下さい」と来て、「電話番号」「は」と続く。

しばらく待ってようやく出てきたところを撮ったのがこの写真。それにしても宣伝文句がやたら長い。1分は待ったのではないだろうか。店の前に立ち止まり、出ては消える文字を最初から最後まで眺める人なんて誰もいやしない。粋狂は私くらいのものだ。その私だって「モクズガニ」の文字を写真に収めたかっただけで、それがなければ素通りしているところだ。誰も読まない文を細かく刻んで流すだけでは、電気代を無駄にしているとしか思えない。

…そうか、この店はモクズガニを食わせてくれる店だったのか。狩野川の鮎ではなくモクズガニ、だぞ。全くの偶然だけど知ってよかった。これはどうぞお入りと言わんばかりだ。是非とも入らねばなるまい。店内の様子が見えず怪しいなんて言ってられない。修善寺の帰りに横切る今のうちに、何としてもモクズガニ料理を味わわなくてはの気合いで飛び込んでやれ。今週はもう修善寺へは行かないから、来週だな。来週の火曜に決行だ。

小田原の孫の家で見たモクズガニが青森の思い出を呼び起こし狩野川へ繋がるなんて、話はひょんなところからひょんなところへ繋がるもんですね。ブログに書いていなければ、おそらく今日の「モクズガニ」の文字も目に入らなかったんじゃないかな。ブログを書くことによって、今まで見えてなかったものが突然見え出すというのは確かにあるようです。(あ)

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