あやめ湯(17:22)2→5人。米朝氏と久々に一緒になる。(あやめ湯が休みの)昨日はどうしたんですか? と訊いたら「あづまや(旅館)」へ行ったという。あづまや旅館はあやめ湯の筋向かいにあって、私も一度利用したことがある。500円。割と温めの湯だ。
私は大仁の一二三荘へ行きましたよ。おお、そうか、あそこもいい湯だな、やっぱり温泉は熱いのがいちばんだねえ、と意見が一致したところへ、ネクタイを解きながら脱衣所から風呂場を覗くサラリーマンふうの二人の姿が見えた。あやめ湯でネクタイ姿を見るのは初めてである。
二人が風呂場へ下りてきて、まず先輩ふうの一人が洗い場で体に軽く湯をかけた後、湯舟に浸かっている私と米朝氏との間にすっと身を沈ませた。と、途端に、あっちちと叫んで湯舟から飛び出す。代わって後輩ふうのもう一人が同じところに身を沈めたが、これまたあちちと飛び跳ねた。
そこですかさず米朝氏の指導が入る。下っ腹に力を入れてぐっと沈むだよ、一回目は熱く感じるけんど二回目からはでえじょうぶだ、ほれやってみな。
そうだった。私も最初はなんて熱い湯だろうと思ったものだ。それが今や熱くなければ入った気がしないくらい熱湯好きになっている。変われば変わるものだ。
米朝氏の指導の賜物で、二人は出たり入ったりを繰り返すうちに湯舟に浸かる時間も徐々に長くなっていった。
二人は仕事で長岡に来て、これから東名高速を使って神奈川の伊勢原に帰るのだという。せっかく長岡まで来たんだから温泉に入って帰ろうということになったらしい。それにしても数ある日帰り温泉施設の中で、よくあやめ湯を選びましたね。こうして初めての人にも気軽に声をかけるところなんて他にないですよ。ラッキーでしたね。
この人、伊豆に別荘持ってて、神奈川と伊豆を行ったり来たりしてるだよ。米朝氏は私のことを二人にそう紹介する。別荘という言葉から受けるイメージとは程遠いあばら家なのに、豪邸と勘違いされても困ると思って、薪小屋みたいなちんけな家ですがと付け足す。
二人はどう思っただろう。別荘という響きから裕福で金持ちの私を連想しただろうか。実際は全くその逆で、ローンの支払いを抱えたその日暮らしの二重生活なのだが、金なんて使ってなんぼのもの、なくたって何とかなるさと嘯きながら、そしてカミさんには能天気と言われながら、今の人生を楽しんでいるのです。
昨日のブログに貼り付けたYouTubeのリンクが繋がっていませんでした。改めてやり直します。
写真は、大仁梅林の梅。修善寺からの帰りに立ち寄った。下から、蝋梅、紅梅、白梅の順に急斜面に咲いていました。見ごろは来月に入ってから。(あ)
18,344歩。