いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

新春や伊豆の歴史を見晴るかす

二度寝したら、二度目は9時に目が覚めた。世の中はもう動き出しているというのに、まだ正月気分を引きずっている。

昼食は「大連」でランチメニュー。ここへは20%オフの月曜しか行かない。520円の日替りランチはやはり魅力である。去年の10月に遅ればせながらポイントカードがあることを知った。20回分で500円引きになる。現在6ポイント。

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1月とは思えない陽気に誘われて、狩野川の土手を下流に向かって歩いてみることにした。こんな日は土手の草にごろんと寝転んだらさぞかし気持ちいいだろうなあと思いながら歩いていたら、果たして道に自転車を停めて寝転んでいる人がいた。思いは同じだ。

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グランドで元気に動き回る高校生の姿を見ながら、春に桜祭りが行われる公園まで歩く。そこから守山の遊歩道に入ろうとしたら、入口に「ハチに注意」の看板が立っていた。スズメバチの巣があるらしい。冬にハチは飛ぶまい、しかしこの暖かさだから飛んでいるかもしれないと不安に思いながら、でもせっかくだからと登ることにした。

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守山は、頼朝旗揚げの戦で北条時政が山木判官兼隆の館に夜襲をかけた際、頼朝がこの山の上から、館に火の手が上がるのを今か今かと待っていた山だという。山の上に頑丈な展望台があり、なるほどそこからは山木の館があった方角がくっきり見える。もちろん富士山も見えた。

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山を反対側へ下りる途中で、二人の男の人とすれ違った。二人とも私と同じ散歩のついでに寄ってみたといったスタイルだった。登って下って20分は手頃な散歩コースかもしれない。

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あやめ湯(17:16)4→4人。私が入ったときはいつもと同じくらいの数だったが、その後どんどん混んできて、ピークには10人を超えていただろうか。こんなに混んだあやめ湯は初めてです。

さっさか出ようと湯舟に入る。湯舟で隣になった人は知らない人だったけれど、今日の湯は少し熱いですねとつい声をかけてしまった。するとその人は待ってましたとばかりにいきなり、今日、水神さんにお参りに行ってきたんだ、知ってる? 水神さん、と言い出した。そこからです。その人の歴史講座が1時間以上続いたのは。さっさか出るつもりが、とんだ長風呂になってしまいました。

年恰好は木材店の会長さんよりやや上だろうか。80歳は超えていると思う。知らない人だけれど、私に歴史を語るその人の肩に手を寄せ、お先にと言って湯から上がって行く人がいるところを見ると、地元では知る人ぞ知る顔のようだ。もしかしたら韮山の高齢者温泉交流館が年始休みであやめ湯に回って来たのかもしれない。

頼朝と政子の像がある蛭ヶ小島狩野川の中州だったという話から始まって、韮山反射炉なんて所詮人殺しの道具を作ってたんだから、そんなのが世界文化遺産になるのはおかしいという話、ご先祖様は桜田門外の変に関わった人で…(ちょっと待って、それってすごい家柄の方なんじゃないでしょうか)。終いには、若い女性がパンツを出して歌っている(紅白歌合戦のことらしい)ようじゃ日本は滅びるという話まで、湯舟に浸かったり出たりを繰り返しながら、風呂場の大混雑もなんのその、素敵な話を聞かせてくれたのでした。また会えるといいな。(あ)

21,507歩。