いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

初夢や似た者同士親と子と

穏やかな2016(平成28)年の元旦である。

昨日、横須賀のカミさんの実家に住んでいる長男がやってきた。カミさんの実家には93歳の義母が住んでいるのだが、正月ということで昨年暮れから東京の義兄の家に行っている。また、横浜の杉田にある店は2日まで正月休みにしてあるので、その間にゆっくり伊豆の温泉にでも浸かりたいと思ってやってきたのだという。

要するに、私に(金がないから)伊豆へ連れて行けということだな。去年の正月と同じパターンだ。

伊豆へ向かう電車の中でいろいろ話をする。主には店のこと。家賃が高いので安いところに移りたいが、移るとなると、そのことを6ヶ月前にオーナーに告げ、前もって6ヶ月分の家賃を納めなくてはいけない。併せて後釜を見つけなければいけない。今は自分の給料も無きに等しい状態だし6ヶ月分の家賃なんて到底出せない。後釜も見つけられない。横須賀に今の家賃の3分の1以下の物件を見つけたが、こういう現状なのでにっちもさっちもいかない。

そうか…、お前さんも苦労が絶えないな。だけど、自分が好きで選んだ道だ。どんな困難があっても何とか乗り越えていってほしい。

実際に私が口にしたのは「そうか…」だけで、その後は言わなかった。言えなかった。

熱海からの浜松行きは結構混んでいた。三島で乗り換えたいずっぱこはそんなでもなかったが、三嶋大社への初詣の帰りらしい人たちが、三島広小路からも三島田町からも乗り込んできて、3両の車両はあっという間に膨らんだ。正月を近場の温泉で過ごそうというのだろう、そんな和やかな家族連れの姿も多かった。

今年の長男との温泉は大仁の一二三荘にした。家から5kgの砂を持ってきていたので、駅からいちばん近い湯屋を選んだ。ついでに夕食を一二三荘の鮎料理にしようと思ったが、予約が必要だったようで、残念ながらご自慢の天然鮎にはありつけなかった。

風呂上がりに大仁商店街をぶらり歩くが、店はほとんどが正月休みでシャッターが降りていた。その中に昔ながらの造りの商店があって、これも灯りが消えていたが、長男はその店構えをいたく気に入って、こういう店はどんなのを扱ってもサマになるんだと言っていた。自分の店を持つとしたらこんな店にしたいと、自分の夢を重ねているふうだった。

写真は、長男が作ったパスタ。酒のツマミ用に少し固めに茹でたとのこと。アジと冷凍ホタテと濃口醤油が絡まってなかなか美味。店で作るときはヨッシャとやる気満々モードになるのだが、家で作るとなるとまるで気合が入らない、とかなんとか言いながらも、こんな包丁じゃ切れない砥石はないのかと言うあたり、少しは料理人らしくなってきたかな。(あ)

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2,984歩。