いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

世話を焼かせる孫

伊豆から小田原へ孫を迎えに行く。伊豆長岡駅へ歩いて出ようとしたら、坂の正面に見える黒富士があまりに見事だったので、急ぎ家に引き返し、デッキに上って写真に収める。旗本退屈男の「天下御免の向こう傷」のように、額に白い三日月型の雪を残し、なかなかの男前だった。
小田原でカミさんと合流。小田原からも富士山は見えるが、私が小田原に着いた午前8時頃には、富士山の頭は厚い雲にすっぽり覆われていた。
カミさんの車で9時前に小田原を出発する。いつもは箱根峠近くになるとトイレと騒ぐ孫たちだが、今日はそのまま素通り。おや珍しいと思っていたら、峠を5分ほど走り下った頃合いで、孫娘がトイレと言い出した。そこで、山中城跡でトイレ休憩。ところが、私がトイレを済ませて出てきたら、孫二人の姿がどこにもない。車にも戻っていない。まさかと思って、暖簾を出したばかりの蕎麦屋を覗いてみたら、店の人が開店準備をしているテーブルの下に、私に見つけてほしいという風に二人して隠れていたのだった。上の孫が唆したに違いない。先月の誕生日で8歳になった上の孫は、ことかように、こちらを困らせることをわざとするようになって、世話を焼かせることが多くなった。
伊豆家に着いて、まずはデッキにテントを張る。まだ組み上がらない前から中に飛び込み、こちらの作業の邪魔をする。頭に来て作業を放り投げて野菜に水をやっていたら、孫娘がプール遊びをしたいと言ってきた。で、押し入れからプールを引っ張り出して空気を入れる。葡萄の蔓の誘引用に打ち付けた竹竿が、ちょうどシャワーの支柱替わりになって、いい感じにホースの口を引っ掛けることができた。そうしたところへ、自力でテント張りにチャレンジしていた上の孫が助けを求めてきた。そうよ、最初から素直にそう言えばいいんだよ。上の孫は、組み上がったテントの中にノートやら筆記用具やらを運び入れていたが、テントの中が思いのほか暑すぎたとみえて、すぐさま飛び出し、海水パンツにはき替えて孫娘のプールに合流した。どうやら、テントは明日までお預けのようです。6,151歩。
写真は、孫がプールで仲良く遊んでいるところ。それもつかの間、この後、上の孫がプールの水をひっくり返してしまい、孫娘が半べそをかくことになる。小さき胸水に打たれて何思う(あ)
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