いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

虹の郷に遊ぶ

孫を連れて修善寺の虹の郷へ行く。孫を連れて行くならここがいいと前から目をつけていたアミューズメント・パークである。大人1,200円、小人600円という入園料にカミさんは、何でそんなに高いの? とぼやいていたが、まあ相場でしょう。ゲートをくぐって直ぐがイギリス村で、原木で囲った花壇には色とりどりのパンジーが咲き揃い、ベンチには大きなクマの縫いぐるみがデンと置かれてあった。白壁に柱を剥き出したカントリー風の家の2階窓からシャボン玉が吹き飛んでくる。それが孫の好奇心を煽った。誰が飛ばしているんだろう、よし、確かめてくる、と勢い込んで階段を駆け上がる。目を離すまいと、爺は後を追いかける。駆け上がった2階は、クラシック・ミニカーの展示場になっていた。かつては、トミカトミカと騒いでいた上の孫も、今はミニカーには目もくれない。今の彼は専らガンダムのプラモデル組み立てとワンピースの白ヒゲになり切ることにご執心なのである。それで、シャボン玉を吹き飛ばしている正体はというと、厚いカーテンで覆われていて確かめることができなかった。普通はそこで諦めるのだが、白ヒゲ少年は諦めなかった。階段の手すりに足をかけ、よじ登ってカーテンを引き剥がしにかかる。さすがに慌ててそこは引き摺り下ろした。全く無鉄砲で、何をしでかすか分からないから手が焼ける。
イギリス村からミニSLに乗ってカナダ村へ向かう。片道切符大人400円、小人200円。カミさん、これにも高いとぼやき。ミニSLを降りた正面にトランポリンがあった。5分で200円。孫二人は順番を待つ列にピタリと並び、地蔵のように動かない。その微動だにしない孫を見て、カミさんもようやく覚悟を決めた。まあ、どこへ行ってもお金を取るのね。お札がパラパラ飛んで行くわ。網の中に入った孫二人は、跳ねて飛んで弾かれて、バレーのアタック、サッカーのヘディング、バランス崩して顔から落ちても、スマイル、スマイル、イルカのショーのイルカのように飛び跳ねる。とうとう5分間跳ね通した。網から出てきた二人は頬を紅潮させながら、楽しかった、すごく楽しかったと、興奮気味に感想を漏らす。そして、もう一度やりたいとねだる。えっ、5分ジャンプし通しでまたやるの? 疲れというものを知らないのか、休むということを知らないのか。結局、二人はまたまた網の中へ入って行った。
何かに夢中になれるっていいね。子どものころは、誰でも夢中になれるものを持っていたように思う。本当に疲れということを知らなかった。私も今月4日に61年目の人生をスタートさせたばかり。あとどれくらいの星霜を重ねられるか分からないが、その日が来るまで夢中になる心をずっと持ち続けたいと思う。3,662歩。花吹雪夢中になれる心もて(あ)
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