いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

鮎釣り解禁日

7時過ぎ、自転車を飛ばして狩野川土手に行く。飛ばす気はなくても急坂なので飛んでしまうのだ。土手に出て、そこから修善寺方面に向かう。風はやや向かい風だったけど、何せ薫風ですから、それはそれは爽やかです。神島橋の真ん中で自転車を停め、橋下の川面を見下ろす。鮎釣り解禁日ということで、かなりの人が出ているのではないかと想像していたが、川に入っていたのは5人だけ。まだ時間が早かったのかもしれない。10分ほど様子を見ていたが、その間に鮎を釣り上げた人はいなかった。神島橋から大仁の狩野川大橋に向かう。ここにはだいぶの人が出ていた。土手に面してオトリ鮎の出店も並んでいる。ここが鮎釣りの銀座通りといったところか。それにしても鮎釣りの人って、頭のてっぺんから足のつま先まで一様に同じ格好をしている。帽子、サングラス、8mの竿、ウェットスーツ、鮎を釣った時にキャッチする網、釣った鮎を入れるボート型の器。これらを揃えないと川に入ってはいけませんと言わんばかり。聞くところによると鮎竿だけで20万円はするという。じぇ、じぇ、一式揃えるにはどれくらいかかるんだろう。やはり鮎釣りは私には無理か。金持ちの道楽か。萎えかけた気持ちを引きずって来た道を戻る。土手の途中に海の家みたいな小屋があった。行きに通った時に、中の人から「おはよう」と声をかけられたところだ。本当にここの人たちは知らない人にもよく声を掛ける。感じが良かったので足を止めて訊いてみた。ズブのド素人が鮎釣りを始める場合、何から取り掛かればいい?  すると、畳に胡座をかいていた木枯紋次郎風の男(中村敦夫に似ている)が「最初は誰だってズブのド素人なんだよ」と返してきた。何だか質の悪い酔っ払いみたいな言い方だ。で、見ると、手にウイスキーのコップを持っている。本物の酔っ払いだった。あんた、これ好きか、とウイスキーのボトルを指して言う。好きです、と即答してしまった。そこから鮎釣り蘊蓄の始まり始まり。なんだなんだで30分ほど話に付き合った。先ずは奥さんを説得しなさいと、最後に重いアドバイスをいただいて帰ってきた。鮎談義酔って候解禁日(あ)

f:id:jijiro:20130526091110j:plain