いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

野良猫の我が物顔や今朝の冬(あ)

今日は「立冬」。北国からの便りを知りたくて、「たて書きコラム」を毎日新聞「余禄」から順に福島民友新聞「編集日記」までざっと目を通してみたが、「立冬」を扱ったのは北海道新聞「卓上四季」だけだった。あとは、米大統領選挙、新型コロナについてのコ…

カラス来て早渋柿の食はれけり(あ)

今日の3校時、畑の大根を間引きした。で、間引きしたばかりの大根を技術室外の流しで洗い、クラスに戻ってみんなで食した。味噌をつけ、葉も食った。「これが酒のつまみに最高なんだ。こんなのどこへ行っても手に入らないよ。畑で大根を作っているからこその…

教へ子の手作りパンの秋気かな(あ)

郵便受けに一葉の喪中ハガキが入っていた。 胸騒ぎがした。もしかして、あの人じゃないか。そう思って手にしたら、まさにあの人だった。 宛名はたぶん奥さんの手によるものだろう。ひっくり返すと、水仙の薄藍色のボカシの上に「本年四月、夫○○が享年七十二…

ぬくぬくと枇杷の蕾の開く待つ(あ)

先週10/30、地元の大学附属病院で、医師による新型コロナウイルスのクラスターが発生したと報じられた。「利用者は『院内では感染対策を徹底しているのに』と驚きを隠さなかった」と、その日の静岡新聞(SBS)にある。 学校でも感染対策を施している。職員は、…

晩酌のしめはカレーや文化の日(あ)

雨があがったところで、夏以降手をつけていなかった浴室外の草をむしることにした。 そこが終わったら、そのまま北隣境界の伸びきった草に取り掛かろうと思っていたが、山茶花と椿に覆いかぶさった蔓草が気になって、まずはそいつを引っ張り落とすことにした…

世にふたつとない碗や古酒なみなみ(あ)

【今日の一枚】美術で作った陶芸作品。 2校時の美術の時間に、夏休み前に作った陶芸の碗で茶飲み会。作っているときは、これに焼酎のお湯割を入れて飲むことしか頭になかった。 窯入れも釉薬も、美術の先生のお知り合いの方が夏休み中にやってくれたようで、…

野紺菊風吹くままに崖の上(あ)

休日をまったり過ごす。 洗濯物を干しながら、たっぷり積んだ薪置き場を眺める。積んだ薪は、これから山笑う春まで徐々に減っていくが、それは、どこかしら日めくりカレンダーに似ているな、とふと思った。目に見える、この目で確かめられるというのは、どこ…