いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

世にふたつとない碗や古酒なみなみ(あ)

【今日の一枚】美術で作った陶芸作品。

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 2校時の美術の時間に、夏休み前に作った陶芸の碗で茶飲み会。作っているときは、これに焼酎のお湯割を入れて飲むことしか頭になかった。

 窯入れも釉薬も、美術の先生のお知り合いの方が夏休み中にやってくれたようで、すべてお任せだったけど、いい色合いに仕上がっていました。この世に二つとない湯呑で、今日は思う存分呑むら。

 

【書】「求解」きゅうかい(No.500)

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 「①言いわけや弁護をたのむ。②解釈をもとめる。」(『常用字解』第2版)

 「求」は、剥ぎ取った獣の皮の形。その皮をなめして(毛と脂肪を取り去って柔らかくして)毛皮の服にしたものが裘(きゅう)で、求は裘(かわごろも)のもとの字である。求は古く「もとめる」意味に使われる。→白川静『常用字解』

 「解」は、角と刀と牛とを組み合わせた形。牛の角を刀で切り取ることをいう。→同

 

【絵日記】習慣とは恐ろしい(No.149)

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 「Zen Brush 3」の勉強のつもりで描いてみた。「絵日記」は本当に久々で、過去のブログで確認したら、前回のアップは5/22になっていた。

 「Zen Brush 3」をiPad Proにインストールしたのは昨日(11/1)だが、配信を開始したのは9/30だ。配信開始からかれこれ一ヶ月が経っているわけだが、YouTubeを覗いても操作レクチャーの動画はまだアップされていない。そのうちアップされるとは思うが、それまでの間は自分で試行錯誤することになる。

 今日は、新機能のうちの「水」を使ってみた。こいつは、描いたところに水を垂らすと滲む、というもの。すげ〜な。いろいろ面白い表現ができそうな気がしてきた。

 YouTubeをあちこち覗き見していたら、「神アプリ!Zen Brush 2を書家が使うとどうなるか?」という動画に出会った。ここでは王羲之「集字聖教序」の臨書を紹介していた。驚いたのは、臨書の上手さもさることながら、臨書のお手本を見られるアプリが無料で提供されているということ。書家はそのアプリをを見ながらiPad Proで臨書していた。

 なるほどその手があったかと、私も早速その無料とやらのアプリを検索したが、見つけられなかった。代わりに見つけたのは、「書道プラス」というアプリ。これも無料だったので迷わずインストールした(有料でもインストールしたと思う)。まだインストールしたばかりで右も左も判らないが、書の勉強には重宝しそうな予感がした。

 なんだかすごいことになってきた。「Zen Brush 3」をインストールしたら、途端に新たな書の世界に足を突っ込んでしまった。面白すぎる。楽しくて楽しくて、時間がいくらあっても足りない。このワクワク感は、一体どこから来るんだろう。老い先短いくせして、前途洋洋たる若造のようにはしゃいでいる。

 私には蓄えがない。どころか未だに借金を抱える身である。ほとほと金に縁のない人だとカミさんに言いたい放題言われ、自分でも自覚するところではあるが、♪見ろよ 青い空 白い雲 そのうちなんとかなるだろう♪なのである。どこまでも能天気だから、それでカミさんは益ますカリカリする。一緒にいれば互いのイライラが募るから、こっちは伊豆で向こうは横須賀でと、程よく距離を置いて暮らすのが、互いの幸せなのかもしれないと思ったりもする。

 少なくとも私は、一人で寂しいと思ったことはない。逆に、好きなことを好き勝手にできる今の環境をありがたいと思っている。鳥の声に目を覚まし、気まぐれに絵を描き、書をたしなむ。温泉で芯から温まり、ラジオ名作劇場を聴きながら旨し酒を呑む。囲碁に親しみ、秀麗富士に心洗われ、四季の移ろいを俳句にしたためる。そんな日々が楽しくないわけがなかろう。私は幸せ者だと、つくづく思う。

 

【タイムラプス】11月2日(月)5:17〜7:08の伊豆長岡の空。27秒。

https://twitter.com/aisakajiro/status/1323406788469780480?s=21