いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

猫柳出湯宿にも日が落ちて(あ)

 仕事を終えた足でJAに向かい、自治会の会計処理をする。その後で、窓口の人に言われた。「資料が整っておりますので、お時間がありましたら、ご説明いたしますが」。
 資料というのは、「JAの個人年金」のことである。あの、「ゆとりが あるって いいよね。」というキャッチフレーズで勧誘する「ライフロード」のことである。
 加入年齢を67歳として、75歳まで共済掛金(年払い50万)を支払うと、8年後には最高額で436万受取できますよと係の人から説明を受けるが、私は話半分に聞き流す。

 大体私は、将来のために金を貯める気などさらさらない。将来といったって、75歳まで生き延びられる保証などどこにもないからね。途中でくたばれば、それで終わりだ。
 「いただいた資料は家に持ち帰って、カミさんと相談してみます」と言って帰ってきたが、カミさんに相談したところで「そんなお金、どこにあるのよ」と言われるのが席の山だから、相談しない。
 人生100年の時代を迎えて、老後に必要な生活費は2000万円とお偉い人はそろばんを弾いたが、一般庶民には、そんな大金、どこをはたいたって出てくるはずもない。

 私に見えるのは豊かな老後どころか、その逆で、老いさらばえて痩せ細っていくばかりの身の上である。ほとほと、長生きするには金が要ると痛感するこの頃である。


【今日の一枚】一二三荘の生け花。

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 水仙と臘梅と猫柳の組み合わせ。一二三荘の女将さんの知り合いに生け花のお師匠さんがいて、その方が毎回活けてくれるのだという。
 いつもいつも目の保養をさせてもらっているが、今回、特に目に留まったのは、猫柳。猫柳は、雪解けの水が勢いよく流れる小川のほとりに、ふわふわとした柔らかい花穂を出し、待ちに待った春の訪れを告げるイメージが私にはある。
 そして、雪がすっかり溶ければ、どじょう捕りだ。捕まえたどじょうを一升瓶に入れるとき、どじょうは小さくキュッと鳴く。そんな、泥んこになってどじょうを捕まえていた頃のことを、猫柳を見ながら思い出した。


【書】「占星」せんせい(No.581)

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 「ほしうらない。」(『旺文社漢字典』第2版)
 「占」は、卜(ぼく)と口とを組み合わせた形。卜は亀の甲羅の裏がわに、縦長に棗形(なつめがた)の穴を刻(ほ)り、その傍らにすり鉢形に穴を作り、そこを灼(や)いて表面にできた卜形のひびわれの形。そのひびわれの形で卜(うらな)うのである。→白川静『常用字解』
 「星」の音符は生(せい)。古い字形には上部を晶に作るものがある。日はこの字の場合は、太陽の形ではなく星の形で、晶は多くの星の光が輝く形である。それで星は「ほし」の意味となる。→同 


【タイムラプス】1月27日(水)6:01〜7:19の韮山方面の雨空。38秒。

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【新型コロナ】1/27(水)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→3,852(前日比 +1,086)
重傷者数→996(前日比 −21)
累計死亡者数→5,297(前日比 +104)