いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

誰彼を呼びたき土用鰻かな(あ)

【写真】うなぎ蒲焼。

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囲碁の帰り、いつもの魚屋に寄ったら、ケースに背開きのうなぎ蒲焼がずらり並んでいた。そうか土用の丑か(本当は昨日7/20、あと8/1も。今年は2回ある)と気づいたが、だからといって、別段、鰻を食いたいとは思わず、さて今日は何を買って帰ろうか、おっ、エボダイが2枚残っている、よし今日はエボダイにしようと、いつものようにエボダイの干物を買って帰るつもりでいた。
そうしたら、私より先に来ていた女性が鰻の冷凍保存の仕方をご主人に訊き、鰻を3枚買って行った。それで、「私も鰻にしようかな。来年はもう食えなくなるかもしれないし」と言って1枚買うことにした。

「そうね、今や絶滅危惧種ですものね」と奥さんが言い、ケースに並んだ蒲焼の列から1枚抜く。トレイには「日本産」という手書き文字の札が立てかけてある。1,880円は結構な値段だけど、値段よりも、今日を逃したら二度と食えなくなる気の方が勝った。
そもそも絶滅危惧種に指定されたニホンウナギを食っていいのかという問題があるが、これについて水産庁は、「ニホンウナギの個体数が減少してきているのは間違いありませんが、現時点ではその要因が特定されていません。(中略)原因が特定できていない状態で消費者が購入を控える必要はないでしょう」との見解。
一方、日本自然保護協会は、「はっきりとした原因が分からない今は、予防原則にたって、ウナギの保全を最優先で考える必要があります。(中略)土用の丑だから食べるという程度なら、わざわざ食べるということはしない方がよい」という立場。<http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1802/01/news160_2.html
土用の丑だからわざわざ食う気になった私は、日本自然保護協会からすれば、お前みたいな奴がいるからダメなんだと言われそうだが、ここは「消費者が購入を控える必要はないでしょう」という水産庁の見解に与(くみ)したい。
昔、カレーライスにクジラ肉が使われるのが当たり前だった時代から、今は豚肉や牛肉が当たり前の時代になった。クジラ肉が食卓から消えたように、鰻が食卓から消えるときがきたとしても、それはそれで仕方のないことではないか。それが時代の流れというものだ。だから、鰻を食えるうちに食っておこうと思うのは、あながち非難されるべきものでもない。金を払って堂々と食えばいいのである。
私は好んで鰻を食う人ではないが、今日の鰻はやけに旨く感じた。それは、もうこれで二度と鰻を食うことはないだろうという思いで一箸一箸味わったからかもしれない。


【温泉】水晶苑。
大きな栗畑氏と3子で5局対戦し、2勝3敗の負け越し。3敗は全て大石を飲み込まれてのもの。3子局なら、石を取られなければ勝てる、ということだな。それが判っているんだけど取られに行ってしまう。

今日の囲碁サロンは先週と同じ4人。もう一組は森のクマ氏と建材氏。常連の白髭師匠は今日はお休み。この酷暑で体調を崩したか。


【タイムラプス】7月21日(土)7:16〜9:18の伊豆長岡の空。30秒。

https://www.facebook.com/aisakajiro/videos/10216921761618478/