いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

ヒグラシのまるで似合わぬ呑んだくれ

夜来の雨も上がり、高原の木漏れ日が宿酔の目に眩しい。かつて学生時代に渋谷の雀荘で夜を明かしたタバコ臭い奴らが、こうしてヒグラシの声を聞きながら目覚めの朝を迎えるなんて、不釣り合いもいいとこである。アンバランスの極みである。

齢60を過ぎると皆さん朝が早い。仲間の寝相の悪さいびきの凄さの報告をしつつ朝食の準備に取りかかっていたのは、レスリング部所属の渉外担当だった奴。大きな鍋に具沢山の味噌汁を作っていた。これがなかなか旨い。やるじゃないかとついつい2杯もおかわりしてしまった。

少林寺拳法部所属だった会長は、どうしたって焼肉をやらないでは済まされないとホットプレートをテーブルに出し、昨日出番のなかった焼肉セットをじゅうじゅう焼き出す。いいよ朝はさっぱり味噌汁だけで、と誰もが思っていたが、会長の勢いに押され、残してもしょうがないと肉をつまみ野菜をつまむ。冷蔵庫から昨夜吞みきれなかったビールを取り出し、結局朝から小宴会が始まってしまった。

東京に用事があって早めに帰らなければいけないという重量挙部所属の経理担当だった奴を那須塩原駅まで送り、残りのメンバーはそのまま日光東照宮へ向かう。途中、コンビニに寄ってコーヒータイム。で、この店名「接骨木」が読めず店員に訊いてみたら「にわとこ」と読むのだという。いやあ、地名というのは分かりませんね。

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三連休の日曜とあって日光街道は大渋滞。やっとのことでたどり着いた東照宮は、拝観料を払うのにこれまた長蛇の列ときた。私にとっては、前に来たのがいつだったかすっかり忘れてしまうくらいの久しい再訪だったが、30℃を超す炎天下の列に並ぶ気力もなく、宇都宮で餃子を食って帰ろうと全員の意見が一致して日光杉並木を下ったのだった。

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運転手の会長とゴルフ部所属の渉内担当だった奴が以前行ったことがあるという「みんみん」へ入った。駅の裏手にあって宇都宮餃子では割と名の知れた店らしい。店に着いたのは午後2階を回っていたが、そんな時間でも入口に列ができていた。焼餃子と水餃子を頼み、それにライスを足して遅い昼にする腹づもりだったが、合気道部所属の副会長だった奴が当然でしょという顔で生ビールを追加した。

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どんだけ吞めば気が済むんだというくらい吞んだ充実の1泊2日でした。皆さんお世話になりました。来年また吞りましょうね。

4,792歩。