いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

庭の百日紅

庭の百日紅がようやく咲き出した。周囲を見ると、大抵ほぼ満開状態で咲き誇っているのに、うちの百日紅はどうも元気が無いようで気になっていた。今の家を最初に見学したのは、確か去年の8月下旬だった。その時の咲きっぷりに好印象を持ったことを覚えている。だから、うちの百日紅の見頃はこれからなのかもしれない。とはいえ、手入れはこれまで全くしたことがないから、もしかしたら今年は満開にならないで時期を終えてしまう、なんてこともあり得るなあ。手入れをした方がいいに決まっているが、どこから手を付けていいものやら皆目検討もつかない。先達あらまほしきことこの上ないが、昔と違って今は園芸関連の本が数多く出ているから、それらでまずは独学することにしよう。

島崎藤村著『千曲川のスケッチ』(岩波文庫)を読む。信州の小諸に家を持った藤村が、千曲川を望む山の上の生活や豊かな自然が描かれる。樹木や草花、鳥の名が多く出てきて、その方面に暗い私としては、勉強になることばかり。それにしても、藤村はよく歩いている。歩いて、里で暮らす人々の生活を忠実に描き出している。家に籠って読書三昧ということはない。学生が本を読みに藤村の家を訪ねるくだりもあるから、蔵書はかなりのものと推察するが、読書に関してはほとんど触れない。仲間を連れ立ってひたすら野山歩きをしている。疲れたら草の上に寝転んで休憩。いいねえ、やはり野山は自分の足で歩かないといけませんなあ。それで目にする樹木や草花の名を言い当てられたら、もっといいねえ。狩野川のスケッチ描く誰に描く(あ)

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