暦は「師走」に入った。
が、特にこれといった感慨もない。ただ、たんたんと生きているだけ。
折角この世にまだいろと天が言ってるんだから、もう少しいることにした。
いるにあたっては何かやりたいと思っているが、あらかたやり尽くして思い当たるところがない。
いや、あった。
タブレットで画を描くこと。これは、好きなときに好きなように描ける。それがいい。
ただ描く。それでいい。
【書】『嵯峨日記』 12(No.1,976)
「黄山谷之感句 杜門覔句陳無己、対客揮毫秦少游。 乙州来りて武江の咄。幷燭五分俳諧一巻。其内ニ、 半俗の膏薬入ハ懐に 碓氷の峠馬ぞかしこき 其角」 腰の簣に狂ハする月 野分より流人に渡ス小屋一 同」 宇津の山女に夜着を借て寝る 偽せめてゆるす精進 同」 申ノ時計ヨリ風雨雷霆、雹降ル。雹ノ大イサ三分匁有。龍空を過る時雹降。大ナル、かラモゝノゴ〔ト〕ク、小キハ柴栗ノゴトシ。
(訳:黄山谷の感銘すべき句として 陳無己は訪客を断わって、ひたすら詩作に専念し、 一方秦少游は、客を喜び、客を前にして筆をふるった。 乙州が、そのあとやって来て、江戸へ行って来た話を、いろいろしてくれた。話のほかに、江戸でろうそく五分燃える間に作った連句一巻を持って来た。その中に、次のような句があって心ひかれた。 半俗の膏薬入は懐に(半僧半俗のいでたちなので、腰に下げるべき膏薬入は、懐中にしまっている) 碓氷の峠馬ぞかしこき(その旅人は、碓氷峠を馬で越えて行くのだが、険しい峠路を馬はたくみに越えて行くことだ) 其角」 腰の簣に狂ハする月(月に狂ったのか、腰に簣をつけたまま、浮かれ出たような男だ) 野分より流人に渡る小屋一(海岸の小屋が秋の野分にこわれて以来、修繕もせずほうってあるので、流人が住みついている) 同」 宇津の山女に夜着を借て寝る(東海道宇津谷峠の、とある家に、一夜の宿を借りることになったが、女に寝巻きを借りて寝ることだ) 偽せめてゆるす精進(偽りの言葉をもって女にせまり、女の操を許させてしまった) 午後四時ごろから雷が鳴り、雹が降った。雹の大きさは三匁もあった(大きいのは杏ほどで、小さいのはぐらいである) )
【昭和の風景】津軽弁(No.676)
「そごさ ながまって け。」
「そこで 休んで ください。」の意。
【タイムラプス】令和6年12月1日(日)5:52〜7:13の伊豆長岡の空。39秒。
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