内田麟太郎さんという絵本作家がいる。その著『おかあさんになるってどんなこと』を、柳田邦男さんは『大人が絵本で涙する時』で紹介する。これも、図書館でEvernoteに打ち込んだ。
話はこうだ。
「幼いうさぎの女の子ミミちゃんと男の子ターくんが、お母さんごっこをして遊ぶ。ターくんが『おかあさんになるって、どんなこと』と聞くと、ミミちゃんは『こどものなまえをよぶことよ』『こどもとてをつないであるくことよ』『しんぱいすること』と、次々に言い、ふたりはその真似事をする。最後にターくんが『それから』と聞くと、ミミちゃんが『ぎゅっとだきしめて おもわずなみだがでることよ』と言う。その時、ふたりのお母さんが呼びに来たので、それぞれにお母さんのところへ駆けていくと、ふたりともおかあさんにだっこされた……」
そして最後に、柳田さんは言う。
「『おかあさんになるってどんなこと』の最後を、大きな活字で『ぎゅっとね』という言葉で結んでいるのは、重要なメッセージなのだ」と。
母が子にふり注ぐ愛情は「ぎゅっと」強く抱きしめることに勝るものはない。それは母になった人にしかできない。父親にはできないのだ。
【きょうの一枚】ロケ撮影集合場所の鉄パイプに吊るされた草鞋。
鉄パイプに吊るしてあるのはなんだろうと近くに寄ってよく見たら、草鞋でした。こうして使った草鞋を洗って干してあるんですね。一つのドラマを作るのに、目に見えないところでひとかたならぬ努力をされている方がいらっしゃる。そのことを思うと、草鞋一足も疎かにできません。
【書】「四海」しかい(No.901)
「①四方の海。②天下。世界。③東海・西海・南海・北海。」(『旺文社漢字典』第2版)
「四」は、口の中がよく見えるさまにかたどり、息をつく意。呬(き)の原字。借りて、数の「よつ」の意に用いる。
「海」は、氵(水)と音を表す每(まい=「かい」は変化した音。くらい意→晦)とで、黒ずんで見える深い「うみ」の意を表す。
【ディジタル画】迫田孝也(No.343)
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、源範頼役を演じる。範頼は頼朝の異母弟で、義経の異母兄。義経とともに平家追討の大任を果たした。
範頼は鎌倉幕府の重鎮だったが、のち謀反の疑いをかけられ伊豆に流された。墓は伊豆市の修禅寺にある。
義父は生前、酒が入るといつも「蒲冠者範頼」の話を聞かせてくれた。戦後、横須賀を終の住処と決めた義父にとって、蒲冠者範頼はおらが村の誇りといった存在だったのかもしれない。
今回は、輪郭と彩色に「Gガッシュ」ブラシを使い、字は「いつもの手書きペン(カヌレ)」で書いた。
【タイムラプス】12月3日(金)9:20〜11:04の伊豆長岡の空。25秒。
https://www.facebook.com/1298610339/posts/10227464002487911/?d=n
【新型コロナ】12/3(金)10:00現在(Yahoo!より)
新規感染者数→127(前週同曜日比 +9)
重症者数→38(前日比 −5)
累計死亡者数→18,362(前日比 +1)