いずぃなり

伊豆でのシニアライフ

新しい床屋を見つけねば

散髪して、頭も気持ちもすっきりさせて新たなスタートに臨もうと思った。それで、どうせなら地元の床屋に馴染もうと、ネットで2、3軒候補を絞った。ところが、今日は朝から雨。雨が止んでから出かけようと待っていたが、昼になっても夕方になっても雨は止んでくれなかった。

ここ最近は、散髪に三島田町駅前のIWASAKIを利用していた。カットのみだけど980円という安さが魅力だった。それと、三島の職場の帰りに立ち寄れる便利さがあった。そして何より、散髪してもらいながら、ガイドブックに載らないような三島の情報を聞くのが楽しかった。

職場が三島から修善寺になり、田町駅で乗り降りする必要もなくなった。散髪のためだけにわざわざ電車に乗るのもぞっとしない。住んでいる近くにIWASAKIの支店があれば、引き続き使わないこともないが、ネットで調べた限りでは見あたらなかった。散歩がてら田京周辺の2、3の床屋を当たってみようと思っていたら一日中の雨と来た。仕方ない、明日出直そう。

思えば昔の床屋は地域の社交場だった。少なくとも私が生まれ育った半農半漁の村ではそうだった。大人たちは将棋を差したり週刊新潮を読んだり大相撲の勝ち負けの予想を紙に書き込んだりしていた。子どもの注文する髪型も、丸刈りか坊ちゃん刈りかのどちらかしかなかった。テレビがまだ白黒だった時代の話である。

そんな昔のような社交の場ではなくなっても、例えば髪を洗う流しがタイル張りのような、壁にカミソリの刃を研ぐ革帯が吊り下がっているような床屋がまだあるとしたら、一度でいいからそこの客になってみたいと思ったりもするのである。修善寺あたりにないかなあ。

あやめ湯(16:40)5.5→2人。徒歩10,805歩。

写真は、アケビの花。去年、あまり日の当たらない庭の裏に植えたのが花を咲かせた。これまでにブルーベリー、葡萄、グミと植えてきて、最も後に植えたのがこのアケビ。ブルーベリー以外は全てハナ垂れ小僧だった頃の思い出に直結するものばかり。とりわけアケビの思い出は濃い。そのぱっくり割れた実を鬱蒼とした雑木林の中に見つけたときの気持ちは、まるで宝物を探し当てたような心躍るものだった。実を結ぶのはまだまだ先かもしれないが、幼い頃に見たあの蔓にぶら下がるアケビが見られる日を、今から心待ちにしている。野を駆けし友よアケビの花咲けり(あ)

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